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原子力50年・テレビは何を伝えてきたか 

上記のタイトルの論文が、NHKのサイトに載っている。過去NHKで放送された番組のアーカイブスを利用して、原発・原子力についての番組約22000件についてまとめたもの。

http://www.nhk.or.jp/bunken/resarch/title/year/2008/pdf/007.pdf

一冊の書物になるほどの内容であり、力作だ。NHKのなかには、問題をしっかり見据えて、報道に携わっておられる方がいることを改めて知った。

まだきちんと通読していないのだが、関心を抱いた点・・・

〇日本の原子力の導入は、正力松太郎氏が主導したことが知られているが、彼はCIAのエージェントだったということに驚かされた。米国の原子炉を導入することを、彼は任されていたのではないか。原子力政策を予算化したのは、中曽根康弘氏だ。

〇原発に批判的な報道をしようとすると、現場に「圧力」があったようだ。この論文では、現場の上司の「自主規制」であったとされている。NHKでもこうなのだから、東電他電力会社から多くの広告収入を得ている民放では、拠って知るべしだろう。

〇原発の発電コストが他の発電方法に比べて低い、というのが原発推進派の何時も唱える宣伝文句だった。そのデータは、経通省が「予測」したものだ。各電力会社の実際の経営データから弾き出した、発電コストは、1KW時当たり

   原発  8.9円

   火力  7.2円

であったという。これに、原子炉廃棄コスト、さらに事故の対策コスト、補償コストを乗せると、原発は安価な発電方法では全くないことが分かる。このようなデータをきちんと報道したNHKの姿勢は賞賛されて良い。



東電福島第一原発事故を経験しつつある現在、それまで平時に稀にしか報道されてこなかった、原発周辺の住民の意識、被災者の問題等をこれまでよりも多く、そして深く突っ込んで報道してもらいたいものだ。この論文は、原発問題の歴史的な経過を知り、今後の対応を考える上で、一級の資料だ。

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