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農地汚染のモニターはされているのだろうか? 

大気中放射能汚染は、同心円状にはならず、その時の風向き等によって、帯状に分布、さらにその帯の中でも分布が不均一になる。

福島県の児童生徒への被曝の問題がクローズアップされて、各学校の校庭の放射線量がモニターされている。こちら。

このモニター結果で分かることの一つは、地表の放射線量が高いこと。放射性物質は、空気中の塵となって、風で飛ばされ、ある地点で地表に落ち、そこで放射能を出し続けるということだ。原子炉からの大気中への汚染の進行が一段落している現在、地表・地中の汚染をモニターし続けることが大切だ。

もう一つ、これがより大切なことだと思うのだが、同じ市内・町内であっても、汚染にはバラツキがある。数百m離れるだけで、汚染の度合いが異なってくる。これは、当然校庭の汚染だけに留まらない。注目すべきは、農地の汚染だ。農作物汚染を通して、国民の内部被曝に関与する重大な問題だ。

15日の2号炉爆発によって、福島県だけでなく、関東一円、特に北関東がかなり汚染された。これは、「日の目を見なかった」SPEEDIによる「予測」とも一致している。一時、葉物野菜が、北関東一円で出荷停止になったのは、そのためだ。

葉物野菜の出荷停止が終わると同時に、北関東での農地汚染の問題は忘れられているように思える。稲作のための水田作りが、あちこちで例年と同じく行われている。こうした農地での汚染モニター、それによる汚染マップの作成が行われている様子がない。農作物を出荷するときになって、汚染が判明することでは遅い。または、汚染米を正常な米と混合させて売りさばけばよいという積りなのだろうか。収穫の段階になって、汚染について騒ぐのだろうか。そうした事態になれば、本当の「風評被害」が甚大な規模でおきるのではないか。

福島県で不完全ながら放射能モニターを行う体制が整ったのは、4月に入ってからだと言う。関東でのモニターは、主要都市等だけで行われているに過ぎない(少なくとも、データとしては我々にはそれしか届かない)。これは故意にそのようにしているのか(故意の不作為なのか)、それとも手が回らないだけなのか。いずれにせよ、このままでは、政府・行政は国民の健康を考えていないといわれても仕方ないのではないだろうか。

原発事故時の放射能汚染予測システム、SPEEDIが、実際の事故のときの予測に使われなかったのも、不作為による過誤だろう。同システムの開発・維持に、毎年数億円が使われてきたらしい。やはり原発村という利権集団が、ここにも関わり、国民の安全にはフィードバックされなかった。農地汚染・食物汚染の問題は、きちんと処理されるのか、注目する必要がある。

コメント

各県の土壌調査

いつも読ませて頂いてます。

土壌(水田)については一応調査したから作付けしていると認識していますが。
もっと細かく調査して欲しいのですけどね。
定時降下物の多かった千葉埼玉が群馬より低いのは不思議です。
東京はしていると聞きません。多そうなんですが。
宮城は震災の影響で測っていないそうですが、福島の飯舘村の延長上はかなり汚染がひどいらしいです。

福島http://www.pref.fukushima.jp/keieishien/kenkyuukaihatu/gijyutsufukyuu/seiikugijyutsujyouhou.html
栃木http://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/houshanou_suiden.html
群馬http://www.pref.gunma.jp/houdou/f1000020.html
埼玉http://www.pref.saitama.lg.jp/page/dojyou-chousakekka.html
千葉http://www.pref.chiba.lg.jp/annou/h23touhoku/suidendojo.html

millefeuilleさん

情報をありがとうございます。一応調べた、というレベルではないでしょうか。

一つの町・市で一箇所は、少なすぎますね。数百メータおき程度の間隔でデータを取るべきだろうと思います。それに、同一箇所での再現性も見るために、数回サンプリングして、それらのSDも表す等の手続きが必要のように思います。汚染される前のデータもあれば是非並列させるべきでしょう。それに核種も栃木の場合は、セシウムないしヨードだけですが、ストロンチウム等の個別データも必要でしょうね。

それに、土壌から、植物に吸収される放射性物質の量が、1/10とされていますが、この根拠はどうなのでしょうか。植物の種類によっても、また植物の部位によっても異なるように思えますが。

牧草のデータは、土壌のデータよりもさらに粗いですね。栃木の場合、五つに地域に区分されたものしか出していません。

やはり、「作付け可」という結果が先にありきのデータを出したように思えて仕方がありません。

追加

スミマセン。茨城抜けてました。
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110408_20/files/20110408_20b.pdf

せめて1つの市町村で1カ所は測ってほしいですね。
それ以上は意識と予算次第では?検査って1検体結構かかりますよね。もしくは測定装置と人員を用意するとか。

セシウム:ストロンチウムは、90:10の比率だそうです。

1/10が吸収されるのは、稲における実験結果で、玄米で1/10だそうですので、胚芽やぬか部分にたまるそうですから精白でさらに減るはずです。
玄米食とかどうなんでしょうか?フィチン酸で排出されそうな気もしますが。

野菜も各県のHPで結果が見られますので、同じ時期に同じようなモノを測った結果で、地域による汚染状態を推し量ってます。

野菜に関しての記事が出てました。タブロイド紙ですけど。
http://mainichi.jp/select/today/news/20110520k0000e040076000c.html

重ねて、情報をありがとうございます。やはり、ちゃんと測定されていない様子ですね。測定をきちんとして、その情報を出すことが、消費者にとっても、生産者にとっても良いことだと思うのですが。

タブロイド誌と言われたので、苦笑してしまいました。

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