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行政と、その背後の利害組織の暴走 

江川紹子さんが、過日、菅首相の記者会見で質問をしていた。避難した人々が経済的に困窮している、賠償の前倒し支払いを急げないか、という内容だった。他のメジャーマスメディアが、国会運営等いわばどうでもよい政治力学について質問を続ける一方で、彼女の質問は光っていた。フリーのジャーナリストにも、記者会見での質問の機会が与えられたということを知り、感慨深かった。彼女のようなジャーナリストに、是非、頑張ってもらいたい。官僚機構と既存マスメディアがタッグを組んで、真実を明かさない現状を改革してもらいたいものだ。

江川紹子さんのサイトに、興味深い記事が掲載されている。『社会のこといろいろ』という欄の5月1日付けの記事である。こちら。福島県の学童児童の被曝放射線量の上限を、文科省が、年間20mSvとした問題を扱っている。この上限案を、原子力安全委員会が全員一致で認めた、ということに疑問を持った江川紹子さんは、本間氏という委員に、それを確認したところ、彼は認めていないという返答を貰ったということだ。そして、被曝放射線量の意味、決め方について、本間氏から詳しく説明を受け、彼女は、それを纏めて記載している。分かりやすい内容で、是非ご一読をお勧めしたい。

この説明文の内容を私なりにまとめると、年間被曝放射線量上限値1から100mSvの間は、いわばグレーゾーンであり、利害関係者全員が関与して、納得して決める必要がある、しかし、小児への被曝は、ぜひとも低く抑える必要がある、ということのようだ。

福島県の行政は、某大学の研究者をスポークスマンに呼び、福島県各地で、『国の方針で大丈夫』というキャンペーンを張ったようだが、実際の彼の講演を文章に起こしたものを読むと、聴講者からかなり辛らつに批判されている様子が見て取れる。ここで取り上げた、原子力安全委員会のメンバーにお墨付きをもらったという、『年間20mSv問題』も、少なくとも委員全員の支持を得ていないものであり、行政サイドで勝手にお墨付きをでっち上げたようだ。これは、法に触れる行為ではないだろうか。

行政が、最初に結論ありきで、諮問会議に諮り、自ら決めた線に沿って物事を決めてゆく、その背後には、どのような利害が渦巻いているのだろう。行政とその背後にある利害関係者(組織)の杜撰さ、いい加減さに監視の目を向ける必要がある。江川紹子さんのようなジャーナリストの文筆・評論活動に期待しよう。

江川紹子さん、まだチェロを続けておられるのだろうか・・・。

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