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福島原発暴発阻止プロジェクト(シニア決死隊) 

年配の原子力技術者・研究者が中心となって、福島原発の暴発を阻止するために現場に行き行動するという『シニア決死隊』という団体が立ち上げられた。反原発の論陣を40年間張り続けてきた、京大小出裕章助教もそのお一人。原子力の研究者として、原発を阻止できなかった責任が、国民に対してある、と彼は述べる。

彼のインタビュー記事が、こちらで読める。

小出氏の反原発の立場は明確だ。原発が技術的に危険な存在であること、さらに原発という危険を大都市から離れた地方に押し付けている差別の問題があることの二点により、原発には反対するということだ。

佐賀原発プルサーマルについての佐賀県主催公開討論会で、大橋弘忠東大教授等の原発推進派とのパネルディスカッションがネットで視聴できる。こちら(反原発の立場から、多少編集されている・・・続き二編は、最後に出るアイコン画面から選択してもらいたい)。この討論会は、4年前に開かれたものだが、東電福島第一原発事故が起きてしまった現在、その内容を改めて観ると、どちらが正しかったか、原発推進派に何が欠けていたのかが良く分かる。結果論で、原発推進派を否定しても、また衣を替えた原発推進派が出てきてしまう。その思想的な欠陥をよく理解しておくことが大切だろう。

シニア決死隊について最初聴いた時に、受けを狙った意味のない集まりかと思った。が、少なくとも、小出氏の、この団体への思いを読むと、現実を見据えたものであることが分かる。彼らに現場で出来ることは限られているかもしれないが、現場の作業員の被曝を減らすことができるのであれば、作業に参加しようという、高年齢技術者・研究者達のボランティアだ。東電は最初嫌がったらしいが、政府が検討するということで、東電も受け入れを検討することになったらしい。小出氏の反原発の思想が、浮ついたものではなく、現実から出発し、科学者として世の中への責任を負おうとするものであることを示している。こうした団体が、原発研究者・技術者の一種の踏み絵になって欲しいとは思わないが、原発推進の論陣を張っていた東大の大橋教授が、この動きに対して、どのような思いでいるのか伺ってみたいものだ。

定年間近の今日まで、『助教』の身分のまま異端児のように遇されてきたであろう小出氏。この事故で自らが脚光を浴びたことに複雑な思いでおられることだろう。

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