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東大工学部システム創生学科の研究者達 

今回の原発事故発生に、直接、間接に関わっている研究者達がいる。彼等の多くが、事故後口をつぐんだままだ。

原発事故発生当初、NHKに登場して、楽観論を繰り返していた識者のお一人が、東大の関村教授だ。また、以前こちらでアップした、佐賀県でのプルサーマルについての公開討論会で、原子炉冷却装置がすべてダウンするのは、1億年に一回、プルサーマルの毒性は高くないと述べ、小出京大助教に食ってかかっていたのが、東大の大橋教授。さらに、緊急時には全く機能しなかった原子力安全委員会の委員長は、斑目東大教授だ。

原子力安全委員会について少し記そう。同委員会は、原発事故の起きたときに、何も有用な仕事が出来なかっただけでなく、これまで、原発の安全性を蔑ろにする決定を繰り返してきた。小出氏の著書によれば(これは孫引きの情報なのだが)、JCO事故の責任が、同委員会にあるという。JCO事故は、作業員の方が、高濃度ウラン溶液を、140Kgという大きな貯留槽で扱っていて、再臨界を起こし、激烈な被曝を受けたという事故だった。結果として、二人の作業員は、悲惨な放射能の急性障害で亡くなられた。皮膚の再生ができなくなり、全身皮下組織が露出する状態で亡くなるという、悲惨な死だったようだ。

再臨界は、ウラン溶液が20Kg以下であれば、起きない。ところが、140Kgの貯留槽の設計を、原子力安全委員会は、認めてしまったのだ。この危険性を、現場の作業員は知らされていなかったという。この事故後、原子力安全委員会の責任は問われなかった。あたかも、作業員の杜撰な作業が原因だったかのように幕引きされた。

原子力安全委員会は、不作為だけでなく、こうして積極的に原子力・原発の安全を脅かす決定を行ってきた。



関村・大橋・斑目教授等の所属は、東大工学部のシステム創生学科という聞き慣れぬ専攻だ。東大の工学部には、かっての原子力工学科はもう存在しない。原子力工学科が、他の学科と合併して、この新たな専攻が生まれたのだろう。大学院には、原子力の名のつく専攻があるが、社会人を対象にした、茨城県東海村の施設だけだ。アカデミズムのなかでも、原子力工学は、退潮しつつあるように思える。

で、関村・大橋教授の専門分野を見ると、自然・社会現象のコンピューターを用いたシミュレーションが大部分であることがわかる。斑目教授は、研究業績から20、30年前に外国の原子炉の情報を扱ったものがあるようだが、最近は、法律や社会と原子炉との関わりについての研究がメインのようだ。簡単な紹介文と、業績集の一部だけからの判断で、間違いもあるかもしれないが、大きく外れてもいないだろう。原発の安全性を現場で扱う領域には殆ど関わっていない。

こうした「研究者達」が、原発問題を原発推進の立場で解説し、また行政の立場から、原発推進に向けて仕事をしてきたシステムが適切だったのかどうか、どうしてそうしたシステムが成立していたのかを厳しく問うべきだろう。原発事故を発生させ、さらに拡大させることに加担してきた、こうした「研究者達」と、彼等の所属する東大システム創生学科から、反省の弁が全く聞こえてこない。システム創生学科は、廃止ないし根本的な改組が必要ではないだろうか。原発を客観的に学問的にきちんと捉え、現場を知る研究者こそが必要なのではないだろうか。

追伸;毎夕、関東地区のNHKテレビは、関東各地の空間放射線量が、平常と殆ど変わらないと放映している。原発の爆発から時間が経っているので、それは当然のこと。あれは、原発事故がまるで落ち着いたかのように視聴者をミスリードする。これから問題になるのは、食べ物・水等を通しての内部被曝のはずだ。関東地方で採れた野菜は、行政単位で何件かのサンプリングをして、放射能を測っているに過ぎず、不十分きわまる。放射能汚染は、斑状に出現する。関東地域でも、土壌の汚染地図をしっかり作ろうとする動きがない。NHKは、そうしたところを突くべきなのだが・・・。

コメント

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Yさん

コメントをありがとうございました。「決死隊」のことが、外国のメディアで報道されたということですね。ご紹介いただいたサイトのURLを貼っておきます。

http://www.theglobeandmail.com/life/the-hot-button/japanese-seniors-volunteer-to-go-into-nuclear-danger-zone/article2043422/

実は、昨日カリフォルニアの無線の友人と会った際に、彼がBBCニュースでこのヴォランティア団体のことを聴いたと言っておりました。諸外国のさまざまなメディアで報道されていることでしょう。

ご紹介のメディアにもありますとおり、このヴォランティアは、神風特攻隊ではない、リスクを考えて、生きて帰ることを考えている、とメンバーが語ったとあります。

以前にも記しましたが、反原発の小出氏が、このヴォランティアに参加を表明したと知った時に、衝撃を覚えました。私の生き方に鋭い問いかけを受けたように感じました。

この東大工学部のシステム創生学科の研究者達は、どのように考えているのでしょうか。これまで、原発推進派に所属することで、研究・ポジション等で便宜を得てきたであろう彼等は、一体何を考えているのでしょうか。

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