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『ETV特集 ネットワークで作る放射能汚染地図』 

20日にETVで放映された、下記番組を録画したものを観た。

『ETV特集 ネットワークで作る放射能汚染地図』

来る28日(土曜日)午後3時からETVで再放送されるらしい。NHKだからこそここまで出来たのか。現時点でここまで突っ込んだ内容の番組を作ったNHK担当部門に拍手を送りたい。ご覧になられることをお勧めしたい。

内容は、民間人放射能研究者が、大学の研究者の助けを得て、福島県内の放射能汚染地図を作る過程とその結果である。老研究者が作成した測定器を用いて、当該地点の放射能強度・核種の情報を6秒毎に記録して回ったのだ。車で福島県内を3000km走行してデータを得たようだ。被災地の人々の生活・声も流される。故郷・人生そのものを破壊された方々の声にこころが痛む。

観ての感想;

〇汚染のリアルタイムでの進行
15日の原子炉爆発によって、強烈な汚染を生じたことがリアルタイムで分かり、手に汗を握る。(・・・この頃、水戸の小児病院でも、核医学研究施設から出るときに放射能汚染の有無をチェックする機械が、振り切れの異常を示し、不思議に思ったということを、同病院の医師が某MLで記していた。汚染は時間の経過でみると、この時点をピーク状にして広範な地域に及んだのだろう。この汚染の予告を政府・行政(特に後者)はできるはずだったのにしなかった。犯罪にも等しい行政の不作為である。)

〇汚染は斑状に生じる
文科省は、早期から福島県各地で放射能汚染のモニタリングを始めたが、モニター地の地名を明かしていなかった(現在は、明らかにしている)。そのために、汚染がとても酷い場所に、それとは知らずに避難してしばらく滞在した人々もいた。行政の理由付けは、『風評被害』を避けるために、モニター地名を明かさないということだったらしい。が、当初から放射能汚染が「斑状」に起き、避難区域外でも非常に高い汚染が生じている場所があることを文科省は認識していた。『風評被害』云々以前の住民の生命にかかわる問題であり、行政のこの対応は許されない。

〇汚染地図を作る
この放射能汚染を調べ地図として公表した研究者は、厚労省の研究所に在籍していたが、上層部からの指示なしに、放射能汚染を調べてはならないと命じられ、職を辞して、汚染マップ作りに乗り出したらしい。チェルノブイリの汚染の調査にも携わった彼は、福島県の子ども達への影響を心配する。それまでの研究成果を生かすべき状況で、行政がそれをしないだけでなく、禁じようとすることにも強い違和感を感じる。

〇汚染土壌の処理
学童小児の被曝上限を年20mSvとした文科省の方針に抗して、郡山市では独自に学校グラウンドの表面土を削ることにより、被曝を出来る限り減らすようにした。文科省は、その削り取った土壌はグランドに放置するようにと指示しているらしい(表土と、深部の土を入れ替えることも試みているらしいが、これは文字通り「臭いものに蓋」をしようとする姑息的な対応だ)。放置された土壌が、雨風で周囲に飛び散る、ないし流れ出す可能性がある。文科省は、土壌の処置方法を早急に決め実行すべきだろう。具体的には、東電福島原発周辺で集め管理するしか方法はないのではないか。

〇汚染地図を作らないのは行政の不作為
放射能汚染地図は、文科省が米軍の情報を得て、作って公表しているが、鳥瞰図であり、具体的な地名に対応する情報が得られない。この番組で放映された、車で走行してデータを集め汚染地図を作った研究者の試みのように、きめ細かく、具体的な地名での汚染情報の得られる地図を作るべきだ。田畑の汚染も、きめ細かく調べるべきだ。汚染は、前にも記した通り、数百m単位で「斑状」に出るのだから。モニター箇所がまだまだ少ない。

コメント

風評の方が子供の健康より大事なの?

 わが宮城県も土壌汚染進行中です。暫定基準値という子供の健康被害が起きそうな基準を盾に、それ以下は安全と強弁して出荷許している政府は健康より農家の経営を優先しているとしか言いようがありません。
 まあ、EU並みの基準値にすれば関東東北の農産物は全て出荷停止となり東電の経済負担が天文学的に増すからでしょうな。
 思っていたとおり3基ともメルトダウンですし、未だに環境中に放射能だだ漏れです。

晩期障害が出ても、その頃には責任を取らずに済ませられると高をくくっているのでしょうか。

通勤途上、水を湛えた水田のなかを通り過ぎると、複雑な心境になります。これで良いのか、と。

東電には、最大の賠償を払ってもらいましょう。原発事故が起きたら、企業として立ち行かなくなるという前例を残さないと、他の電力会社が原発依存から脱するインセンティブを与える機械を逃すことになってしまいます。

農家の方も、隠すないし放射能測定をしないのではなく、率先して汚染状況を調べてもらいたいものです。行政も「隠す」ことが疑心暗鬼を生み、風評被害を生むのだということを学習してもらいたいものですね。

ここにでてこられる老研究者(岡野さん)は職場の大先輩にあたられる方です。つかっておられる装置も見せていただいたことがあります。

「表土と、深部の土を入れ替える」というのはよいアイディアだと思います。線量が高いのは表面からのガンマ線なので、それを埋めてしまって、なるべく子どもから離す、そして土で遮蔽をおこなって数分の一の放射線量にさげるということです。表土をはぎとったあと、どこに廃棄するかということが短期で解決できないならば、それをまずやるべきだと思います。

そうですね・・・〇研のご出身と、紹介されていました。

校庭の土の表返しは一案だとは思いますが、雨水が埋められた汚染土を流しだすということはないでしょうか。私には、臭いものに蓋式の発想のように思われてならないのですが・・・。

校庭以外でも、土壌にはセシウムが残留しているはずなので、早急に詳細な汚染地図を作ってもらいたいものです。東京も下水にはセシウムが高濃度に集積している由。やはり汚染地図を今からでも作るべきではないでしょうか。

私が聞いた話(ソースは広島大学の原爆放射線医学研究所の教授です)では化学的な性質のためにセシウムはなかなか流失せずに、そのまま土壌にとどまるということでした。これの文献はまだ見つけていません。

雨で流れだすのであれば、放置しておいても時間とともに放射線レベルがさがります。

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