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原発推進派の誤謬 

保守派の経済ジャーナリスト、池田信夫氏が、そのブログで、放射能廃棄物処理の解決は簡単だと述べている。こちら。原発推進派であっても、放射能廃棄物処理を重大な問題と意識しているのだろう。

彼の言う処理方法の一つは、大前研一氏の提案らしいが、廃棄物をドラム缶に詰めて、日本海溝1万メートルの海底に沈めることだ。沈んだドラム缶は、やがて大陸プレートにのみ込まれて、姿を消す、という予測らしい。これはロンドン条約違犯になるので、同条約からの脱退が前提になる。

これに対する疑問は山のように出てくる。ドラム缶が、どの程度の水圧と、海水による腐食に耐えられるのか、1万メートルまで「無事に」落ちることが確認できるのか、プレートにのみ込まれる際にドラム缶が押しつぶされて内容が海水中に出てこないのか、そして自然界に存在しない放射性物質も含む廃棄物が、地球のマグマに混じって問題が起きないのか。ロンドン条約を脱退し、こうした放射性廃棄物の海洋投棄を行うことへの国際的な批判が巻き起こるだろうことも容易に想像がつく。低レベル放射能廃棄物の海洋投棄であっても、批判に晒された。

もう一つは、開発途上国に、放射能廃棄物を「輸出する」ことだ。実際に、モンゴルとの間で、「商談」が進んでいる様子。経済活動の一環だといっても、これも国際的に容認されぬことではないか。問題の根本的解決にならぬばかりか、経済的に優位にある国が、そうでない国に廃棄物を押し付ける構図は、倫理的に許されない。

放射能のレベルにもよるが、原発からの廃棄物は、極めて危険なものであること、さらに放射能が、生物の設計図である、遺伝子に重大な損傷を与えるものであり、被曝した場合の根本的な対応がないことを、池田氏はどれだけ知っているのか、または意識しているのか。生命を根本的に危険に晒す、放射能廃棄物を余りに安易に考えていないか。大いに疑問に感じる。

原発事故が起きた直後に、原発のある双葉町の町長は、原発を運転し続けてもらいたいとインタビューに応じて述べていた。原発あっての町の財政と考えていたのだろう。この事故によって、双葉町という地方自治体は、恐らく消滅することになるのではないだろうか。そこに人が住めなくなるのだから。

原発事故を受けても、原発を維持し、推進しようと考える方々は、根本的に狂っているように思える。

コメント

人が住めない街

というのは本当です
誰かが20年と口を滑らせたんですがそれどころではない。土壌汚染は刻々悪化しています。50年いや100年も戻れないことになるでしょう。我が仙台ももう危ないです。

少なくとも避難区域それに放射線量の高い区域は、数十年単位で帰還できないでしょうね。

昨日、衆議院での議論を仕事の合間に観ていましたが、自公は、相変わらず、ヴェントの遅れと海水注入一時中断(これはなかったはずですよね)の責任の追及をやっていました。政権を奪取するためだけの議論、いい加減にしてもらいたいものです。

政府は、原発の冷却だけで精一杯のようです。

内部被曝、土壌環境汚染は、弱小野党が議論していましたが・・・。

菅政権は決してベストの対応をしているとは思いませんが、現在内閣不信任をする時期ではないだろう、というのが私の感想です。すぐにでも手をつけなければならない、「汚染地図作り・住民の内部被曝の評価」を行うという議論が余り出ていませんでした。どうなるのでしょうか・・・。

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