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Ira K2RD 

一昨日の夜、Iraと14メガで会った。彼のことを過去に記したかどうか・・・検索しても出てこない。どこかで書いた記憶があるのだが・・・。吉田秀和氏の近刊の評論集には、こうした記載がしょっちゅう出てくる。年配になった者の特権として、繰り返して記すこともありだろうか。

Iraは、以前は専ら車から運用していたのだが、最近、タワーを上げてから自宅からも出てくるようになった。確か、50歳代で、製薬企業のマーケッティングを担当している。最近、FDAによって新薬が承認され、その発売にこぎつけたために、大いに忙しいと言っていた。

新薬は、「一般名gabapentinの前躯体」である。米国では、Horizantとかいう商品名でGSK社から発売される予定らしい。日本でも来年アステラス社から発売予定とのこと。これだけでは、新薬の宣伝みたいだが、この薬の適応症が、restless leg syndrome(RLSと省略する)であると彼が言うので、関心を覚えた。この病気は、小児ではあまり見られないが、成人ではかなりの頻度の疾患である。現に、成人を診ることの少ない私の仕事場でも、最近この疾患と診断した患者さんがいた。

RLSは、夜間に、下肢のむずむず感や違和感を生じる疾患であって、酷い場合には、睡眠を妨げる。腎不全や、鉄欠乏状態で生じることも知られているが、多くは明確な原因が明らかにならない(特発性という)ことが多い。特発性の症例は、遺伝が関与していると考えられていて、その責任遺伝子も見当がついているらしい。脳内の鉄分の不足があることが分かっていて、全身循環から脳内に入る部分のバリアーに、鉄分を転送する蛋白の異常があるらしい。で、これまで用いられてきたのは、パーキンソン病の治療薬の一つでdoperminergic作動薬であった。私の診ている症例も、この類の薬が著効を示した。だが、この類の薬には、連用すると投与量を増やさなければならなくなるという現象が起きることがある、という。

Iraに、その副作用が、この新薬でも出るのか尋ねたら、それはないということだった。確かに、脳内の作用機序も全く異なる製剤なので、それは朗報だ。これは、GABA作動薬であり、この薬が薬理作用を示す代謝産物は、元来抗痙攣薬として用いられてきた。

ただ、彼は慌てて、この新薬は、小児適応をとっているかどうか分からないと付け加えていた。いや、私の患者さんは、大人の方だよと応えた。

彼は、出勤直前で、5分間だけと言って交信を始めたのだが、ついつい長話になってしまった。是非この新薬の薬価が安く設定されると良いのだがねぇと最後に彼に申し上げた・・・もっとも、彼に薬価決定権などないのは分かっているが・・・。薬価の決定はこれから、とのこと。

何しろ、一旦投与し始めると長い期間続けなければいけないわけだから、低廉に抑えてもらいたいもの・・・米国で高めの薬価設定をされ、それがわが国にそのまま持ち込まれるというケースが多々ある。薬の一錠の値段が、医師の診察料(再診料)を軽く超えるような薬が、世の中にはゴマンとあるのだ・・・こうした薬価設定は歪んでないだろうか。

と、そこまでは彼に言えなかったが、米国での新薬の開発と、薬価の設定に問題があることは、Iraも意見が同じだ。

彼は、HEXビームを16mの高さに上げたが、無線をしている暇がないとぼやいていた。また近いうちに会おうといって、別れた。

無線界で、医療、ないし医療関連の仕事についている友人は結構いる。Iraもそうした友人の一人だ。新しい医療の情報を交信のなかで得られることがあり、それはそれで一石二鳥である。

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