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検視業務 

警察による検視業務を、これまで二人の医師会員が担ってきたのだが、dutyがあまりに重いと、会員全員の持ち回りで行うようになった。丸一日、24時間オンコールで呼び出しを待ち受ける。

で、泥縄式に、古本の「検視マニュアル」なるものを入手し、読み始めた。犯罪絡みが確実な検視は、専門家に回されるらしいが、それでも亡くなられた方の人生の最後の記録をする責任は重たい。はたして、やって行けるのだろうか。

私は、大学病院に勤務していた頃は、受け持ち患者の病理解剖に立ち会ったことは何度もあるが、検視の経験はなし。死後時間の推定は、様々な方法で可能かもしれないが、病死の原因は、単なる検視ではわからないことが多いらしい。私個人は病理学には関心が深かったのだが、あの病理のルーティンワークである肉眼病理解剖がどうにも苦手で、病理学教室に入局するのを止めた口である。

この検視の記録が、個人の記録として残るだけでなく、死亡原因の疫学的な調査の資料にもなる。それを、検視の経験の全くない、小児科医等の非専門家に任せておいて良いものだろうか。法医学会、それに行政は、異状死の定義を広く取り、診察後24時間以上経っての死亡を、すべて異状死とし、死体の検案をする、という方針のようだ。

それを現場で担う検視体制が、こんな貧しい体制で良いのだろうか。

ちなみに、丸24時間オンコールで待ち受ける報酬は、「3千円」の由・・・。


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