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福島県原発周辺小児の甲状腺被曝量測定結果 

東電福島第一原発周辺の市町村に住む小児の放射線被ばく調査結果が、報道されている。

以前から繰り返し言及しているが、ICRPの年間100mSvという被ばく限度は、緊急時の成人を対象とした値である。また、内部被曝の影響を考慮したものではない。

低線量慢性被曝の影響が、どのように表れるか、まだよくわかっていないことも多いようだ。発がんにかかわる他の因子でマスクされる可能性もある。が、がんが特に小児に発症することは何としても避けるべきだ。

京大の今中氏がチェルノブイリ原発事故の及ぼした健康被害についてのリポートが、こちらにある。時の権力が、事故を過小評価させようと動くことは記憶しておいた方がよいだろう。

行政担当者が、測定精度が粗いと言いつつ、精密測定が必要なケースはなかったという論理が、意味不明だ。

将来生じるかもしれぬ問題に備えて、被曝量の測定はしっかり行っておくべきだろう。


以下、東京新聞より引用~~~

福島第一周辺の子1000人調査 甲状腺微量被ばく45%
2011年7月5日 朝刊

 東京電力福島第一原発の事故で、国の原子力安全委員会は四日、三月下旬に福島県内の第一原発周辺の市町村に住む子供約千人を対象に行った放射線被ばく調査で、45%の子供が甲状腺に被ばくしていたことを明らかにした。安全委の加藤重治審議官は「精密検査の必要はないレベル」と話している。

 調査は国と同県が三月二十六~三十日に、甲状腺被ばくの可能性が高いと予想されたいわき市、川俣町、飯舘村で、ゼロ~十五歳までの千八十人を対象に実施。45%の子供に被ばくが確認された。

 安全委によると、最高値は毎時〇・一マイクロシーベルト(一歳児の甲状腺被ばく量に換算すると年五〇ミリシーベルト相当)に上ったが、99%は毎時〇・〇四マイクロシーベルト以下。同様の換算で年二〇ミリシーベルトに相当するが、加藤審議官は四日の記者会見で「換算するには(調査の)精度が粗い。精密測定が必要な子供はいなかった」と述べた。

 国際放射線防護委員会(ICRP)勧告では、年間一〇〇ミリシーベルトの被ばくで発がんリスクが0・5%高まるとして、同量を緊急時の年間被ばく限度としている。今回の調査でも一〇〇ミリシーベルトを基準とし、一歳児の甲状腺被ばくの年換算でこれに相当する毎時〇・二マイクロシーベルトを超えた場合、精密検査をする予定だった。

 国が国際原子力機関(IAEA)に提出した報告書では、千八十人の子供の甲状腺被ばくを調査したことを記しているが、何割の子供が実際に被ばくしていたかは明らかにしていなかった。

コメント

福島は既に危ない

もうすでに被爆している可能性が高いんです。
http://www.dailymotion.com/video/xj5c95_yy-yyyyyyy_news
福島のエリア内の子供たち、可能な限り疎開させるべきです。今からでも遅くありません。

NRIさん

誤って、コメントを削除してしまいました。大変申し訳ない。I131の半減期はおっしゃられる通りですね。

で、3月15日から1週間の被曝データが公開されていなかったと思うのですが、これが現在のデータだとすると、最大の被曝期間であった当時(3月15日からの1週間)には更に多く被曝していたということではないでしょうか。

低線量慢性被曝による長期の正確なフォローデータがないわけで、そのためにも、現在の状況を正確に記録する必要があるように思えます。

元外科医さん

おっしゃられる通りですね。私も、子供が福島市におりますので、とても気になります。あちらで、小さなお子さんを育てている方々はどれほど心配なさっていることかと思います。

被爆期間にどこにどのような状況でいたか、記録をとることが大事なので、福島の病院では記録をとっているという、番組をみたことがあります。

低被ばく量でのデータをさがしてみると
http://www.taishitsu.or.jp/genshiryoku/gen-1/1-ko-shizen.html

に自然放射線からの被ばく量の高い地域の疫学的調査のレポートがあります。

NRIさん

早速のコメントをありがとうございます。ご紹介いただいたサイトをまだよく見てはいないのですが、これは外部被ばくに関しての知見を集めたサイトのようですね。

甲状腺へのヨウ素の集積のような集積的な内部被曝、さらにα・β線による内部被曝の問題などは、別な問題になるように思います。

福島県での学童への被曝の調査は、3月23日以降のデータだけとのことのようです。

不安を煽るつもりは毛頭ないのですが、必要なデータはしっかり開示することと、国・東電・行政にとっては、被曝を小さく見積もり、さらにその影響を過小評価する「モチベーション」があることをいつも念頭に置くべきではないかと思います。

問題になっているのが、ヨウ素による甲状腺被爆ということになると、半減が短いので、直後のデータが最も大事です。

影響を過小評価することは全くよくないことには賛成します。過大評価も不安をあおるだけです。少し前に市民団体が子供の尿からCsが検出されたと発表していますが、そこからの放射能の強さは、バナナを3日に一度食べた程度のものでした。

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