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社会保障・税一体改革案 

上記が公表されている。こちら

行政独特の表現で案の説明がされているが、内容が抽象的な部分も多く、なかなか理解しがたい。ざっと目を通して、感じた点を幾つか・・・

高齢者へのケアから、小児・若年者への配慮に舵を切っている様子が見て取れる。バランスの問題でもあるが、後者を本格的に、かつこれまでの行政の非効率さから脱却して考えるのであれば、悪い視点ではないように思う。だが、高齢化は確実に進行する。小児・若年者への対策を隠れ蓑に、高齢者への対応を薄くすることのないようにしてもらいたい。

法人税減税が盛られている。法人税がはたして高すぎるのか。それが国際競争力を落としているのか、議論のあるところだったのではないだろうか。メガバンクのように、巨額の利益を上げつつ、法人税をほとんど払うことがなかった企業もある。法人税の機械的な減税には監視を強くすべきだ。

医療介護は、急性期の医療、および介護をマンパワーの面から強化しようとする意図が見える。が、これで間に合うのか。またこの強化策に財政的な裏付けがどれだけ付くのだろうか。現在でも、介護現場で働く方々等の給与は驚くほど少ない。また、在宅介護を進めることと、入院日数を減らすことがセットで進められるようだ。公的な在宅介護の充実もあるだろうが、介護・医療を担う受け皿は、家庭となる。高齢化社会と、女性の雇用促進が一方ではある現状で、介護・医療を受けられぬ人々がでるのではないか、心配になる。

医療現場にいるものとしては、外来数を5%削減とあることが気になる。これまでの行政の医療政策を現場で経験してきた立場からすると、実際に末端の医療機関での外来数の減少はこれ以上になる。医療費の消費税免税処置がとられなければ、外来機能を担う中小医療機関は経済的に今以上に厳しくなることだろう。医師の年齢分布上大きな山を築いているベビーブーマー世代が、大挙してリタイアすることも想像に難くない。そうなってしまってから、元に戻そうとしてもできない。激変を避ける対処方法が必要だろう。

最近、とある地域オケの演奏会に出かけた。農村地帯のど真ん中に、壮麗なホールが建設されている。大きなガラスを多用した、モダンな外観。建物周囲の敷石も、手の込んだものを使っている。ホワイエも複雑な作りになっている。ホールの客席は、舞台に向かって急峻なスロープになっており、音響効果も良好だった。こうしたホールが、当地では各市町村ごとに一か所づつあるといっても良い。こうした設備建物を目にするたびに、恵まれているなと思うのと同時に、それだけの金を費やして建てられたのかと考えてしまう。ホールの催しものを掲示する場所には、二つ、三つの演奏会等のポスターがひっそりと掲示されているだけだった。やはり、こんな設備建物は、このように小さな地方自治体には豪華すぎるものなのだ。

こうしたことに湯水のように金をかけてきた、政治・行政システムに、根本的にメスが入っているのだろうか。税と社会保障の一体改革と同じくして、このように国家財政を破たん寸前にまで追いやってきた政治・行政システムの改革をぜひ打ち出してもらいたいものだ・・・と言いつつ、それによって利権にあずかってきた者たちが、『改革』を打ち出しているのだから、無理なのだろうなとも思う。民主党には、それを望んでいたのだが・・・この一体改革だけでは、以前の政権と殆ど変らない。

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