FC2ブログ

事業仕分けが、簡単に反故にされ・・・ 

「事業仕分け」という財務省主導のお祭りが行なわれたのは1昨年。元々財務省関連の事業仕分けは、ほとんどなかった。財務省の巨大利権は、温存されたまま、引き剥がしやすい部門から、予算が削られた。医療もかなりの影響を受けた。

事業仕分けされた公共事業の一つが、財務省主導で復活し、その工事が開始されたことを告げるニュース。

全国を転勤し続ける公務員に対しては、宿舎の提供は必要なこともあるのかもしれない。でも、民間の賃貸料の数分の一で、豪勢な宿舎を提供することは、おかしい。また、公務員宿舎は余っているという指摘もある。この公務員宿舎建設という公共事業を再開するに当って、財務省は、旧い公務員宿舎を売却し、その売却金を東日本大震災の支援に回すという、理解し難い弁明を行なっているらしい。

我々が民主党政権にかけた最大の期待は、行政・官僚の自己増殖的な振る舞いをコントロールし、この国が坂から転がりおちるように崩壊してゆくことを阻止することだったのではないだろうか。新政権が誕生したばかりで、ケチをつけるのは気が引けるが、この財務省の勝手な振る舞いは、見過ごせない。これは、今後の現政権の方向性を示す出来事になりうる。民主党政権・財務省は、このようなことをしていて、増税を国民に受け入れさせられると思っているのだろうか。


以下、引用~~~

2011.09.08 夕刊フジ

野田佳彦首相(54)の「官僚優遇」ぶりがあらわになった。事業仕分けで凍結されていた埼玉県朝霞市での国家公務員宿舎建設工事が、新内閣発足直前の混乱の中、再開された のだ。

国民に負担を強いる増税路線を突き進む野田首相だが、100億円を超える巨大事業の凍結解除は、なんと自身が財務相時代に決定していた。まさに永田町的二重人格。「公務員 宿舎は余っている」という識者もいる。

「事業仕分けの凍結判定で、『やっと国民の声が届く政治に変わった』と思ったのに…。裏切られた気持ちです。野田首相は被災地復興よりも、公務員の福利厚生を優先させるの でしょうか」

公務員宿舎建設に反対する地元の市民団体「朝霞基地跡地利用市民連絡会」の大野良夫代表は、こう残念がった。

野田首相がゴーサインを出した建設計画は、1970年代に返還された米軍朝霞キャンプ跡地の一部、東京ドーム3分の2ほどの敷地(約3万平方メートル)に、鉄筋コンクリー ト13階建ての国家公務員宿舎2棟を建設するもの。完成予定は再来年6月、総事業費105億円という巨大事業である。

政権交代後の一昨年11月、「税金の無駄遣い根絶」を掲げて行われた、第1回事業仕分けで、この巨大事業は真っ先に取り上げられた。

当時無役だった枝野幸男前官房長官は「公務員に宿舎を提供しなければならない合理性はない」と指摘し、仕分け人も「公務員が住む場所を作るために、国費で自然豊かな場所を 潰すことがあってはならない」と評価。ほぼ全員一致で「事業凍結」を決定し、政府は2010年度予算で建設費用の計上を見送った。

ところが、ここから財務省や地元自治体などの巻き返しが始まる。

国家公務員宿舎の建設・維持を所管する財務省は「公務員宿舎に係る関係省庁連絡会議」を立ち上げ、公務員宿舎のあり方について議論を始めた。建設賛成の地元首長らも「地元 活性化のために宿舎は必要だ。凍結解除を」などと陳情を続けた。

その結果、「政治判断」として工事再開が決まったのだ。一度死んでよみがえったこの「ゾンビ事業」を決定した財務相は「財務省の傀儡」ともいわれた野田首相自身。
そして、首相交代のどさくさに乗じるように今月1日、工事は再開された。

そもそも、公務員宿舎は余っているとの指摘もある。今年3月、東京都江東区に完成した「東雲宿舎」(地上36階建)はガラガラだというのだ。

ジャーナリストの若林亜紀氏は「東雲宿舎はレインボーブリッジを見下ろす豪華タワーマンションだが、被災者に開放している。しかし、900戸のうち半数ほどしか埋まってい ない。つまり、『宿舎が足りない』とはいえず、新規建設は明らかな無駄遣いなのです」と語った。

なぜ野田首相は建設再開を認めてしまったのか。
みんなの党の柿沢未途国対副委員長は「公務員宿舎を建てれば、財務省は各省庁に恩を売ることができる。宿舎建設に好意的な有識者を集めて、野田首相を洗脳したのだろう」と いい、こう続ける。

仕分け結果が、官僚や業界団体などの圧力団体の要望でひっくり返された典型的なケース。政策を官僚に依存し、選挙での票やカネを団体に依存しているから、この人たちが喜 ぶ政治をすることになる。自民党政治への先祖返りだ。公務員宿舎は野田首相にとって裏切りの金字塔、政治主導の墓標になる」

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/2275-c713a14e