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医療崩壊 英国の実情 

英国では、サッチャー以来低医療費政策が続けられ、医療を引き受けるNHSという組織が官僚化して、医療が崩壊した。ブレアー首相が就任してから、それを補正しようと、医療予算を50%増額しているが、荒廃した医療は、元に戻らないという。

小松秀樹氏の記した「医療崩壊」朝日新聞社刊によれば、英国の医療の惨状は下記のようなものだ。

上記書物の一部の要約をしておこう。

○患者は具合が悪くなると、事前に登録してある一般医GPにかかるが、市販薬で様子を見るようにいわれることが多い。それでもよくならなければ、予約を取って、2、3日後にようやく診察を受けられる。

○GPで解決しない場合に、専門医に紹介されるが、ここでも待たされる。2001年3月時点で、待機者リストは、28万3千人に上った。

○急患としてかかる場合も、待たされる。4000人弱を調査した結果によると、待ち時間の最高は78時間。診察を受けてから、入院するまでの平均待ち時間は、3時間32分。

○入院待機患者は、2001年時点で、100万人を超えていた。

○待機時間が長いため、肺ガン患者の20%は病状が進み、手術不能になる。

○多くの医療従事者が、患者から暴力を受けている。2000年犯罪調査によれば、看護業務従事者は、保安要員についで、二番目に暴行を受ける危険度が高い。

ブレアーの医療費増加策によっても、医療崩壊は回復していない。2005年5月、英国の権威ある臨床医学雑誌「ランセット」は、それまで5年間の医療政策によっても、破滅的に荒廃した医師の士気が回復していないと指摘した。

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英国の医療の実情を知らせるサイトもある。ネットで調べると、同様のサイトが沢山ヒットする。

日本の医療も、小松氏が指摘するように、確実に英国の後を追っているように思える。さらに、患者を消費者のように見る市場主義も取り入れられようとしている。この先、しばらくの間、医療は荒廃し続けると考えなければならないのだろう。

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