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ガラスバッジによる外部被ばく測定 

被曝には、外部被ばくと内部被曝がある。外部被ばくは、体外からの放射線被曝であり、ガラス線量計というバッジのような簡易な測定器で測ることができる。

東電福島第一原発近くの地方自治体のなかには、この測定器を学童等に配布して、外部被ばくを測定しているところもあるようだが、広範囲な地域で測定した報告はまだないように思える。

東京医療保健大学医療保健学部看護学科准教授の渡會睦子氏が、国立がん研究センターと共同で、周辺地域で仕事をする保健師147名にガラス線量計を配布して、5月一か月間外部被ばく量を測定し検討した。

その結果、被曝量が比較的多かったのは、相双地区(最も高い保健師は0.7mSv(年換算8.4mSv))や川俣町(同0.3mSv)などで、地域の空間線量率とガラス線量計による測定値にはある程度の相関 性が見られた

しかし、同じ相双地区でも、検出限界以下の0.1mSv未満の保健師もいるなど、行動パターンにより大きな開きがあることが明らかになった。

同時に、活動記録もつけてもらったが、記入率は61%にとどまった。福島県は、3月11日以降の行動を振り返ることで被曝線量を推計する県民健康管理調査を行っている。

この結果から、言えること。一つは、この研究者達も述べているが、被曝量は、同一地域、同一職種でも、個別の差が大きいから、個別的に測定しなければならないということだ。さらに、被曝から時間がたっての当時の行動を思い起こすような被曝量推計は、意味がない。

研究を行った渡會睦子氏は、線量計を自分で購入して保健師達に渡したらしい。その費用は、40万円とか。このように重要なデータ収集を、地方自治体・国の行政機関がなぜ早期に行わなかったのか、後々禍根を残しそうな気がする。外部被ばくは、原発の爆発が起きた12日以降1,2週間の間がピークだったはずだ。今後継時的に測定を繰り返せば、個々のデータの減衰曲線から当時の被曝量を推定できるのかもしれない。がそれにしても、行政機関の対応が遅い。

内部被曝についてもようやく測定が行われるようになってきているようだが、外部被ばく以上に個別性の高いデータが出てくる可能性が高い。被曝が高度である可能性がある青少年は、すべて測定を継時的に続けるべきではないだろうか。

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