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金融恐慌 

米国、ニューヨークの金融の中心地ウォール街で、デモが行われているという報道が目を引いた。デモ参加者の声までは聞こえてこないが、金融の中心地で行われたということから、現在の金融機関・政府の金融政策へのプロテストであることは容易に想像がつく。

米国では、現在、経済の周期的な停滞とともに、金融の恐慌状態にある。とくに、後者は深刻のようだ。金融工学を用いたデりバティブ商品が金融機関同士の間で売買され、大きなレヴァレッジをかけて巨大な利益をヘッジファンドや、銀行関連企業にもたらしてきた。この影の銀行ともいえるシステムは、銀行決算から外れ、政府の統制から逃れていた。サブプライムローンが破たんすると、それを債権化していた商品が不良債権化した。問題は、債権が繰り返し細分され、別な債権に組み入れられたことにより、この不良債権の額と、存在がよく分からないことだ。

その結果、金融機関は、信用不安を起こし、金融システムが作動しなくなっている、ということのようだ。米政府は、巨額の資金を、経営不安に陥った企業に注入しているが、金融システム自体が作動していないので、それにより問題は解決していない。むしろ、金融界と米政府が、ずぶずぶの関係にあり、金融界のモラルハザードを起こしていると言われている。米政府は、他国には、グローバルスタンダードを導入させてきた。それにより、日本では、格差の拡大と、銀行の機能不全が起き、長期に続く不況を悪化させている。米国では、上記の「影の銀行」は、グローバルスタンダードの適用を逃れていた。明らかなダブルスタンダードである。

この深刻な金融恐慌は、いつどのようにして解決するのだろうか。米国流の市場原理主義は、歴史的に過去のものになりつつある。金融恐慌とバブルが、繰り返す循環から脱する、新たなパラダイムの構築は何時なされるのだろうか。

これからリタイア生活に入ろうとする者にとっては、この問題は大きな問題なのだ。

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