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Spotty Contamination 

東京や横浜で放射線量の高い地点や、プルトニウムの検出された箇所が見いだされ、論議を呼んでいる。東京都世田谷区で見いだされた高線量地点では、地面よりも空中1mの点で高線量が記録されている。

今回の原発事故以来、放射線量を詳細に測り汚染マップを作るように、識者は早い時期から発言し続けていたが、行政の動きはあまりに遅く、1か月以上たってからようやくその動きが本格化したと記憶している。行政の公開した汚染マップは、航空機で測定したデータをもとに作られたものだ。それも限定された地域であり、特に健康被害を及ぼす危険の高いプルトニウム・ストロンチウム等の核種の調査は原発周辺に限られている。

今回、世田谷区等で見いだされたホットスポットは、そうした測定から逃れたものだったのだろう。Annals fo the NY Academy of Scienceが一昨年に発行した、チェルノブイリ原発事故が人々と環境に及ぼした影響についての報告論文をネットで読むことができる。こちら

その報告によると(19、20ページ)、汚染は全世界、特に北半球に及んだが、個々の汚染は、極めて狭い面積に斑状に起きている。10m単位で、汚染の程度が大きく変化する、ということだ。航空機による計測では、この斑状の高線量汚染は捉えられない。また、多種類の核種が汚染を起こすことが分かっており、事故当初に高線量汚染を起こす核種には半減期が日の単位のものも多いようだ。すると、事故直後に計測をしないと、該当地域での総被曝量は判断できないことになるのではないだろうか。

この「細かい斑状の汚染」があることを考えると、農作物汚染を把握するために、かなりきめ細かく放射線量の測定を行うべきだろう。少なくとも、現在の測定は不十分だ。

菅前首相の証言では、原発事故が起きた直後に、東京まで避難区域を設定することまで考えたようだ。その際に、政府・行政が把握していた情報、その後の放射能汚染についてのすべての情報を、政府はすぐに公開すべきではないだろうか。この放射能汚染が、枝野前官房長官が繰り返していたように、「すぐには健康被害を生じる問題ではない」としても、今後長期に亘って慢性の問題を生じる可能性はある。そうした状況を見越して、政治・行政・電力会社の責任を逃れるために、現在、情報を隠ぺいすることは許されない。

追記;世田谷区の高線量の原因は、人為的な問題の可能性が高いようだが、斑状の汚染について大まかなところは、ここで記載した状況だと思えるので、特に訂正はしないで、このままアップしておく。

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