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東電福島原発事故雑感 

ある方のサイトBBSで、原発事故の問題が取り上げられ、様々な意見が出されていた。今回の原発事故を受けて、原発廃止に意見が一致するかと思いきや、そのようなことはないようだった。原発事故よりも、その後の危機対応がなっていない、とか隣国の原発施設の方がリスクが高いといった意見である。

原子力という技術自体が未完成の技術であり、万一過酷事故が起きた場合、対処の仕様がない、ということを理解されているのだろうか。また、わが国で稼働中の原発に、地震のリスク、長期間稼働に伴うリスク等々があり、いつ再び同じような事故が起きるか分からないのだ。原発地域では、そうしたリスクが高いのだ。さらに、中性子線による原子炉璧脆弱化によって、原子炉運転中に爆発が起きると、日本という国家が生き残れぬほど広範囲に放射能汚染が起きる。そして、そのリスクは、現実のものになっている。

事故の起きた東電福島原発から放出された放射能は、ウラン換算で広島原爆の20倍、セシウム量では100数十倍になるらしい。さらに、原発で用いられる核燃料の性格から、放射能の減衰は緩徐だ。セシウム137の放射能量等が、事故前のレベルに戻るには300年以上かかる。児玉教授のおっしゃる通り、莫大な量の放射性物質が、環境中に放出されたのであるから、今後ともに様々なところで放射能汚染が明らかになることだろう。肉牛汚染を、農家の責任にした某新聞・・・朝日新聞のようだが・・・といったマスコミの短絡的な報道を、言葉を震わせながら弾劾した児玉教授に、全幅の賛意を表したい。農家の人々は、生きるか死ぬかの状況で、できるだけのことをしてきたのだ。問題は、放射能による環境汚染を起こした原発にある。環境汚染を起こした放射性物質を、人々の生活に影響を及ぼさないように隔離し、放射能の減衰に必要な長い時間をやり過ごす以外にないのだろう。

今日、幼子二人を抱えたお母さんが来院された。ご自身が甲状腺疾患を患っておられるので、放射性ヨードによる甲状腺に対する障害の問題を気になさっていた。この付近は、北関東でも比較的汚染を免れた場所であるし、まず大丈夫ではないかとお話ししたが、事故直後、放射能雲が通り過ぎ、比較的高度の汚染が起きた、県南部で生活していたらしい。乳幼児を抱えた方にとっては、やはり気になることだろう。事故直後にSPEEDIによる汚染予測をなぜ公表しなかったのか、と述べておられた。近くで行われた、反原発のデモにも参加された由。このようなお母さん方が自然に集まり、原発廃止を訴える大きな勢力になって行くことを期待したいものだ。

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