FC2ブログ

『モールス通信』 

上記のタイトルの本、初版から10版までになったようだ。最新刊の版を一冊、CQ出版が送ってきてくれた。私は、「平文での交信」の章を担当したのだけれど、初版以降全く内容を変えていない。でも、FOCの紹介文等は、内容が古くなっている。この次に改訂しなければ・・・。

ざっと中身を、とばしとばし読んでみた。かってのニフティサーブ時代のFHAMというフォーラムで激論(?)を交わしたJA3MKP氏の文章が懐かしい。ほかのOTの方々の文章にも目を通してみた。CWを効率よく自分のものにするための決まった方法は、少なくともこの著作のなかではない。個人的な熱意は良く伝わってくるのだが、普遍的な方法論には欠ける。具体的ないし抽象的な方法論がいくつも提示されているが、大体は個人の経験を述べているに過ぎない。そうした個人的方法論は二つに分かれる。暗記受信を進めるか、筆記受信を進めるかの違いだ。私はもちろん前者で、この本のなかでは少数派だ。

拾い読みしての感想・・・1960年代以前には、CWが主要な通信手段だったので、軍隊等でその学習効率を上げるための研究がなされていたはずだ(論文自体には当たっていないが、そうした研究があったことは文献的に知っている)。個人の経験だけではなく、そうした集団を対象にした学術的な研究をもとに、学習方法を提案すべきなのだろう。この著作には、それが欠けている。もう一点、プロの通信士の方は、一字一句正確に「筆記」することを重視する。アマチュア無線での交信では、通信内容を理解することが最終目的となる。両者の立場で重なるところもあるが、方向性が根本的に違ってくる。

この書物がこれだけ版を重ねているのは、需要があるということだろうが、現状の内容では、歴史的な意味しかなくなっているのではないだろうか。

1998年に発刊されてもう13年か・・・。

コメント

暗記受信

2年前CWの資格を取って,すぐにこの本を買いました.
暗記受信の修行中です.

UJIIEさん

ご愛読をありがとうございます。批判的評価なぞありましたら、お寄せください。

暗記受信は、やはりCWを楽しむうえでは必須の技能だと思います。ご発展をお祈りします。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/2363-37c47006