FC2ブログ

CWのトレーニング方法の評価について 

CWの技術については、雑誌・ネット等で様々な方が、様々な意見を述べている。

昔、今は亡きJA3MKP氏が、CQ誌で繰り返し、「QSOの数をこなすとうまくなる、筆記しての受信を繰り返すことだ」という内容の記事を書いていた。私の経験からすると、それは間違いであり、むしろ上達を阻害するように思えた。そこで、当時活発だったニフティサーブのフォーラムにアクセスできるようになると、その見解に反対する論陣を張った。12、13年前のことだろうか。

当時、フォーラムの常連の方々は、変なのが闖入して、偏った意見を主張していると受け取られたのかもしれない。議論をしても互いの優劣が判明せず、結局のところは、お互いのやり方で、どこまで到達できたかで、各々の主張の正しさを判定するほかないのではないか、という結論に落ち着いた(と私は思っている)。

今から考えると、正確に電文を受信することを優先する立場と、コミュニケーションをするにはどうしたらよいかと考える立場の違いだったのだろう。後者のためには、所謂暗記受信が有用だという見解が、皆に徐々に認められた。

で、その後も、その暗記受信の分析・方法について様々な意見がある。また、電鍵の操作方法についてもしかりだ。電信の受信送信という行為が、生理学的にどのような機序で行われているのか、認識論としてはどうかといった科学的な知見がないのであるから、各々の方法論の優越を判断するには、二つの方法しかない。

一つは、各々の方法を取る群と、そうではない群に分けて、その結果を見るという方法だ。これは疫学的な方法だが、クリアーな結果にならない可能性と、実施するのに多人数の参加が必要になるというデメリットがあり、実際上実行不可能だ。

もう一つは、暗記受信か筆記受信かという選択にあったように、各々の方法を徹底した者の到達した技術の高さで判断する方法だ。これには客観性が欠けるように思えるかもしれないが、獲得した技術という極めて確定した事実で判断するので、大いに参考になるはずだし、現在のところここに行き着くことにならざるを得ない。

で、CWを学ぼうとする方には、「誰が言っている方法か」という視点ではなく、「どれだけの技術を実際獲得している方が言っていることか」という観点で、採用する訓練方法を見極めた方が良いと申し上げたい。そうした観点からすると、珍妙な意見が巷には横行しているのが分かる。初心者には、その「技術」を鑑定するだけの力がないことがネックになるが、それは大方の評価で大体分かるはずだ。

コメント

今晩は、CWトレーニングと言うタイトルが目にとまったので、参考までコメントします。和文電信では符号を覚え実際のQSOを体験すると、当初は紙に書いていたのがだんだんと面倒になり知らぬ間に暗記受信になるパターンが多いのではないかと思います。これは日本語の場合、文脈から次に来る言葉(単語)が予想出来るからだと想像します。欧文の場合、英語にあまり慣れていない場合は次にくる単語が簡単に予想できないので書き取りをして英語から日本語に変換して内容を理解するパターンにならざるを得ないと思います。ある程度英語ができるようになると和文と同じで暗記受信でも知らない単語が出てきても文脈から内容が理解できるようになると考えます。欧文でDXとチャットするのにはCW力と同じくらいの英語力が必要で、その結果暗記受信のレベルもアップすると思います。英語も道具とよく言われますが、CWも道具とすれば二つの道具でより楽しめるのではないかと思います。 ・・・いくら筆記受信をしても結局はラバスタどまりではないでしょうか?

Re: タイトルなし

仰られる通りですね。予測で先に続くことを予想する「前方視」、それに文章の意味を取り続ける「後方視」が共同して、理解を深めてゆくのだと思います。直接関係がありませんが、人間の意識がどのように形成されているのか、脳科学的な知見が重ねられてきています(意識・自己というのは、確固とした実体があるものではないと、最近の脳科学は示唆しているようです)。モールスの解読の機序もその内もっと明確にされることでしょう。

ところで、アンテナを4エレクワッドになさったのですね。自分で上げたのでしょうか。すごいエネルギーですね・・・時々聞いています。その内、直接お目にかかりましょう・・・30年ぶりになりますね。ますますのご活躍を。

今日も東海岸の友人(無線を通して知り合いその後メールでやりとりしている同年輩・・リタイア組)と14メガCWでやっていましたが、知っている内容はともかく新しい話題になるととたんに困難な状況になります。受信した文章を思い出しながら理解しようとしますがキーワードがあやふやだと大変です。 クワッドは自分で作りましたが、適当な調整なので性能は??です。またメールします。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/2395-34c64b62