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Fred K6KXと再会 

昨夜は、Steve N6TTとの定時の(笑)交信を早々に切り上げ、少し休んでから、寝る前にちょっとだけと思って、リグに灯を再び入れた。Fred K6KXがコールしてきてくれた。数カ月ぶりか。今年の早い時期にお会いしたような気がする。久しぶりであったのと、共通する話題がある方なので、話が弾んだ。

まず景気の話題。彼は、ヨーロッパの経済危機が深刻なのであって、米国の金融機関がヨーロッパに対し信用不安を起こし、投資ができなくなっていることが問題だという認識だった。米国の金融機関の根本的な不良債権処理が進まないことこそが問題であるという私の考えとは少し違う。問題の根本は、信用収縮である点では一致した。リタイアする上での経済的なリスクは、何と言ってもインフレだが、彼は少なくとも数年間はデフレに振れ続けるはずとのことだった。しかし、あと数年すれば、米ドルも強さを取り戻すだろう、との彼の判断だ。彼は投資コンサルタントをしているはずだが、現在は彼自身は投資を控えている、とのこと。

乳がんの末期だった母上が数か月前に亡くなり、その後のことで忙しくしていた。96歳になる父上が、自宅・・・オハイオだったか・・・で住み続けたいとの希望で、家族の助けを借りて一人住まいをしているが、寒さが厳しくなる折、この冬を過ごせるのか心配だと語っていた。

彼自身も大病を30年前に患い、それがあって子供を持たないことを選択したとのことだった。

私の息子が福島で勉学しており、放射能被曝には神経質になっているというと、放射能汚染をどのように逃れようとしているのかと質問された。道路や家の除染が主な活動だが、結局除染された放射性物質は海に流れ込む。そこで魚介類への汚染が進む。以前は、国内産の食物こそ安全だと思っていたが、現在は外国産の食物を優先するようになっいる。内部被曝への配慮だ、と話した。

話題が音楽のことに及ぶと、いつものごとく互いにかなり熱くなる。私が、やすむ前に聞くのは、リヒテルの平均律にしていると言ったら、ピアニストでもある彼も同じ曲を聴いている、と。それに、アンジェラ ヒューイットの弾く同曲も素敵だとのことだ。ヒューイット・・・私は聞いたことがない演奏家だったが、吉田秀和氏の例の評論集「之を楽しむ者に如かず」で取り上げられていたピアニストであることを思い出した。1996年と2008年に平均律の録音を上梓し、吉田氏は、彼女の旺盛な演奏活動、その繰り返しのなかで、変化があり、それは、自分の最善と思えるバッハを創造することだったのではないかと論じていた。各々に新しい面白さがある、と。

バッハの音楽の特質について、私が普段感じていることを説明しようとしたが、なかなか難しい・・・。バッハの音楽は、その建築的な構造性からくる、宇宙大の広やかさ、法則性を感じさせる。同時に、人のこころの襞に分け入ってくるような繊細さを聴くことができる。以前に、このブログでも記した、喜びと哀しみを同時に表現する音楽という性格も持っている。この両義性は、驚くべきもので、他の音楽家には見られないものだ。・・・と言いたかったのだが・・・。

来年夏のシアトルでのFOCの集まりに彼も来たいと言っていた。Mike W7LPVの住むSedonaが素晴らしい街であることも教えてくれた。米国旅行の折には、是非訪れると良い、と。

気が付くと、日が改まり、交信開始後1時間半近くたっていた。また近いうちにお目にかかりたいと言ってお別れした。寝るときに聞いたのは、もちろん、リヒテルの平均律だった。

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