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米国の家庭医 

昨夜、Bob W6CYXと会った折、彼にしては珍しく長々と昔話を始めた。彼が、まだ子供だった頃、かかりつけの医師がハムでもあり、彼の無線のmentorだったという。名前は聞きそびれたが、W6NKPというコールで経済的にも恵まれていた。具合の悪くなったBob少年を、家に往診に訪れた際に、お土産に縦振れの電鍵を持ってきてくれたのだった。Bobにとっては、忘れられぬ思い出なのだろう。

しかし、現在は、家庭医は、経済的に恵まれていない、ブルーワーカーの収入のせいぜい2倍程度の収入しか得られないようだ、とBobは言っていた。そのようになった理由は、政府が医療システムに過剰に関与したためだ、というのがBobの私見だ。このBobの見解は置いておいても、米国では家庭医が、その専門的なトレーニングの長さ等を勘案して、経済的に恵まれていないことは事実のようだ。Bob自身も、何年か前、それまでのかかりつけ医がリタイアして、次のかかりつけ医を見つけるのが大変だと話していた。

米国で医師が経済的に恵まれているというのは一種の神話のようだ。確かに、脳外科や心臓外科のようにハードなトレーニングを必要とする科の専門医になると、ちょっとした企業の経営者並みの収入が得られるようだが、そうした「選ばれた者」はごくわずかなのだ。むしろ、保険資本傘下の医療機関で仕事をし、医療訴訟を常に念頭に置きながら、こき使われているというのが常態なのではないかと想像している。

2000年代日本の医療は、様々な観点から世界で一番とWHO等から認定されてきた。でも、それは崩壊し始め、米国流の資本主義に則り経営され、また官僚により支配される制度になろうとしている。これは医師全体にとっても、国民にとっても好ましいこととは到底思えない。

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