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看護師教育について 

昨日午後、開院当初数年間一緒に仕事をして下さった看護師さんから電話があり、相談したいことがあるとのことだった。お出でいただき、お話を伺った。一人娘のEさんが大学の看護学部4年生なのだが、卒論で煮詰まってしまっている、というか指導教授が厳しく、かつEさんにはよく理解できぬ指導をされるようで、精神的に参ってしまっているとのこと。これまで授業や実習の単位を落としたことはなかったそうだ。

事情が分からないので、Eさんが帰郷したら一度お目にかかって、どのような問題なのかお話を伺うことにした。国試も間近で、親御さんとしても心配なところだろう。最終的には、本人が教授と話し合って解決すべきことだが、母親のその看護師さんに伺うと、実習も大変苦労した様子。睡眠時間が殆ど取れないような課題を出されるらしい。

看護大学・看護学部が、このところ、多数作られたが、教育のレベルはどうなっているのだろうか。私は、某看護短大、二か所の看護専門学校でこれまで非常勤講師として勤めさせて頂いた。短期間に知識を詰め込まなければならないのが、大変そうだなと感じた。それ以上に、Eさんの件だけでなく、看護学校・看護大学に行っている方の話を伺うと、実習が半端なく厳しいところが多いようだ。

看護師の世界を傍から見ただけだが、どうもそこにあるのは軍隊の規律・上下関係のような気がする。看護という業務の生まれてきた歴史的な背景もあるのかもしれない。看護師教育もそのようなやり方で行われている傾向があるように思える。それは、実習教育という名の、苛めに近い、悪い意味での精神教育だ。恐らく、現在看護師教育に携わっている方のかなりの方も看護師として同じように教育を受けてきたのだろう。一晩で十数枚から数十枚のレポートを毎晩書かせるような課題が、教育効果の上がる方法なのか、教育現場で考えないのだろうか。看護・医療は、一つ間違えると、患者さんの生命にかかわる。だからといって、根性を叩き上げれば良いと言うものではない。科学的な知見に基づき総合的な状況判断の仕方が身につくような実習になるようにすべきではないだろうか。

科学としての看護学というものが未成熟なこともあるのかもしれないが、看護教育に携わる方々の教育観に問題がありそうな気がする。

勿論、先取の看護教育の取り組んでおられるスタッフの方もいらっしゃるのだろうが、全体としてみると、看護教育が時代遅れである印象を抱く。

乳児の頃から、私の患者でもあったEさんには無事卒業し、立派な看護師になってもらいたいものだ。

コメント

日本軍以来の悪弊

旧日本軍以来の兵站の継嗣・命令への異議申し立て機能のなさがうけつがれているようですねえ。
3月11日以降の自衛隊の活躍のときは、このてんについて十分やっていて命令の混乱も過労死するようなひともいなかったようです。指導担当は学生の心身の健康部分まで本来みている必要があります。

旧日本軍以来の伝統では困りますね。看護師の世界の一部でみられる、あの上下関係の厳しさ、論理よりも感情が優先する性格は、一種独特です。若い方々が、改善していってくれると良いのですが・・・。

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