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ひやっとしたケース 

久しぶりに、仕事場でひやっとする経験をした。4歳の男児。今朝一度嘔吐したと午前中に来院した。いつも元気一杯のいたずら小僧が少し元気ないかと思ったが、意識はしっかりしており、発熱がなく、嘔吐回数も少ないので、経口輸液の方法を教えて帰宅させた。自宅では、イチゴジュースを飲ませていたらしい。

午後一番で、患児が再び来院。5,6回嘔吐したらしい。元気がなく、顔色も不良。唇も乾いている。現在、インフルエンザと一緒に流行している、ウイルス性の胃腸炎と判断し、点滴を指示。点滴をしている最中に、意識レベルがふ~っと落ちる。痛みに対する反応もない。四肢の筋はflaccid。項部硬直はなし。血圧は90弱。酸素を投与しつつ、入院施設のある病院の小児科に連絡。受け入れてくださることになった。ありがたいことだ。

点滴は、脳症の可能性も考え、遅めの速度に設定。すると、100ml程度入ったところで、意識レベルが戻ってきた。元気に暴れだす。あぁ、脱水による意識レベルの低下だったのか、と胸をなでおろした次第。

嘔吐を生じた場合、脱水は勿論生じやすいわけだが、意識障害が加わってくると、他に急性脳症や、ライ症候群、その近縁の疾患を考えなければならない。初期研修の頃、同じようなケースで、数時間の単位で亡くなった症例があったのを思い出した。

今回のケースは、恐らく、重篤な経過を取ることはないだろうと思いつつ、既に呼んでいた救急車で、紹介済みの病院に運んで頂いた。これが、重篤な経過を取る症例だったとしたら、私の仕事場のように小規模の医療機関では対応が極めて困難になる。いつもそうした状況になりうることを念頭に置いて、仕事をし続けなければと改めて思ったことだった。

嘔吐したら要注意とは、いつも親御さんに言っていることだが、私自身が改めてかみしめるべきことだ。

でもね、・・・嘔吐しているときにイチゴジュースはまずかったな・・・。

残すは、あと1ヶ月と23日。

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