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独立行政法人理事長選任の怪 

がんセンターの理事長を務めておられた嘉山孝正氏が、再任されず辞められるようだ。彼のことは、良くは知らないが、山形大学医学部長時代から、言うべきことを言うしっかりした方という印象を持っていた。彼がメンバーの一人である、先日の中医協で、中医協の審議内容に関する「パブコメ」をほとんど無視するやり方に、それではいけない、パブコメを検討しなければならないと発言していたのも彼だった。パブコメが、ただ国民の意見を集めるだけの儀式になっており、それを行政施策に反映しようという動きが全くないことは明らかである。その事実を端的に指摘し、改善すべきことを、厚生労働省関連の中医協委員の立場で言明したのだ。

彼は、がんセンターの総長としても、業績を上げ、経営面でも昨年は黒字を計上したらしい。独立行政法人の評価をする組織からも、高く評価されていた。再任されぬ理由が見当たらない。

がんセンター理事長の選び方というのも、今回初めて知ったのだが、厚生労働省の主催する選考委員会が決める。ただし、その委員会は、非公表であり、当然人選は行政が行なっているのだろう・・・ということは、行政にとって都合の良いような人物を、独立行政法人理事長としていると想像できる。行政に批判的な人物、行政の天下りを渋るような人物を排除する選任制度になっているのだろう。この制度は、独立行政法人全般に適用されているらしい。今回、幾つかの独立行政法人理事長の改選が行なわれたが、嘉山氏以外は再任だった様子。

独立行政法人が、官僚の支配下に置かれている状況を示す出来事なのだろう。これではいけない。官僚機構という固定化し、自己増殖を目的とする組織が、国の制度を侵食している。

コメント

嘉山先生の意に反してという事であればひどい話だと思います。是非嘉山先生の見解を知りたい所です。

恐らく、嘉山氏も立候補したのだと思います。選考委員会の長が、次期理事長が現在長をしている医療機関の元長(要するに、次期理事長と親しい関係にあると思われる方)であることなども、不明瞭なものを感じさせますね。

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