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神話がなぜ生まれ、維持され続けたか? 

東電福島原発事故の原因究明を行う、民間の委員会が報告書を出したようだ。内容を詳細に検討していないが、結局のところ、政官業学のスクラムによる「原発安全神話」が、この事故を引き起こし、さらに被害を拡大させたように思える。

この神話は、当初、原発建設を地元に受け入れさせるために作り上げられたもので、日本には神風が吹くというプロパガンダと同程度の根拠のないものだった。一旦この神話が出来上がると、神話が独り歩きを始め、安全性の見直しをさせぬ強制力となった。神話から外れることを行うと、神話が神話でなくなるのだ。

内橋克人氏によれば、この神話を国民に受け入れさせ、それに沿って国民を教化するために、三つの方策がとられたという。一つは、業界団体である電気事業連合会のマスメディアへの恫喝である。反原発ないし、原発の問題点を指摘する発言に対して、同会は「関連報道に関する当会の見解」を連発した。これは、スポンサーとしての業界による、商業マスメディアへの恫喝そのものだ。

第二に、小中高の教育である。「エネルギー・環境教育」として、原発礼賛・是認の教育が繰り返されてきた。原発が、安全かつクリーン、さらに持続可能なエネルギー源であると、繰り返し教育されてきた。

第三に、文化人を使ったキャンペーンである。彼らは、原発の安全性・必要性を、マスメディアに乗って、繰り返し発言し続けてきた。彼らは、東電福島原発事故後、発言をしていない。

教育とマスコミを利用した、こうした神話の教化は、かなりの効果を上げてきた。私自身も、原発の事故が、これまでも繰り返し起きており、原発の稼働率が低迷していることを初めて知った。時の、経済・行政・政治権力を握った、利権集団は、国民に本当のことを知らせず、おめでたいほどのプロパガンダを国民に繰り返し流し続け、自らの利権を維持しようとする。

この神話を作り上げ、喧伝するシステムを徹底的に検証し、同じようなことが起こらない安全弁を社会に構築する必要がある。我々は、権力・利権を握るものが、常にこうしたプロパガンダで我々を欺こうとする、ついには彼ら自身が、プロパガンダに囚われる事態になることを知っておく必要がある。

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