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Steve KB6VSE 

リタイアの話題を、既にリタイアしている友人、特に米国の友人にすると、反応は二通りだ。

リタイアしたら、バラ色の人生が開ける。なすべきことが次から次に湧き出て、リタイア前よりも忙しくなるぞ、という方。もう一方では、ご自身の経験から、仕事のことが忘れられない、何か大きな穴がこころに空いてしまったかのようだ、という方もいる。どちらかというと、前者の積極派が多数を占める。

この違いは、職種には関係しない。専らその方の個性を反映するのだろう。後者は、過去を、良く言えば、大切にする、ありていに言うと、過去に囚われる方なのだろう。人生の生き方の一般論としては、前者がより良い生き方になるのかもしれない。でも、私自身、後者のように感じる方に同感するところがある。多くの方は、きっと後者から徐々に前者になってゆく、または両方の感じ方を何時までも同時に持ち続けるのかもしれない。

Steve KB6VSEは、どちらかというと、後者に属するようだ。カリフォルニア北部、レッドウッドの群生する地域の国立公園の管理官を最後に、1年半前にリタイアした方だ。生まれ、育ちは、ベイエリアのPalo Altoと聞いたので、私の最初の米国旅行のことを少しお話した。Mountain ViewのHilton Innに滞在し、あの半島中心部を南北に走る、El Camino Real沿いの立派なレッドウッドの並木が、印象深かったことをお話しした。それに、Stanford大学に短期間滞在したこと、も。

彼は、Stanford大学の構内で、子供の頃によく遊んだとのことだった。6年前リンパ腫で奥様が亡くなる前の1年間、同大学の病院で過ごし、幹細胞移植も受けたことも伺った。辛い日々だったが、輝かしい日々でもあった、と。レッドウッドは、あの通りのものはまだまだで(それでも、優に30mはありそうな立派な並木だったが・・・)、Humboldt市に行くと、樹齢1000年を超え、高さが100mはある(と、Steveは言っていたと思う)レッドウッドがある。機会があれば是非訪ねてみると良い、とのことだった。

彼が会うたびに言うのは、公園管理官をしていた時代が懐かしい、仕事をしていた日々が忘れがたいということだ。リタイアしてから、それだけ時間が経っていても、仕事を思い出して、そんな風な気持ちになることかと、自分の感想と共鳴しあうように感じる。

でも、私のリタイア祝いに下さったカードには、リタイアメントが健康で楽しい時間と、良い仲間をもたらすようにと記されていた。彼は、Eurekaの自宅から、無線設備のある北カリフォルニアの家まで車で行き来しているようだ。自宅から無線機をリモートコントロールして出てくることもある。前に記したかもしれないが、ネット回線のlatencyの問題で、短点や長点がつながってしまうことがあり、そうした電信はまるでクロスワードパズルのようになる・・・。それで受信に困っていると、それをまた楽しんでいる様子だ。きっと今は、徐々に過去への囚われから解放されつつあるのだろう、か。

彼が下さった祝い状には、立派なレッドウッドの写真があった。

PS;QRZ.comの彼のページを見ると、Bendowというコミュニティがいかに素晴らしいところであるかが分かる。

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