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ゾロ品 

医療薬品のなかで、オリジナルの先発品の特許が切れた時に、多少安い薬価でぞろぞろと出てくる二番煎じの薬品をゾロ品という。

ゾロ品は、薬物内容が先発品と同等であることだけが求められる。溶出試験でそれがチェックされるだけだ。薬品に添加された物質や、実際の薬効、それに副作用等に関して、事前に検討されることはない

財務省・厚労省は、ゾロ品を使わせることに熱心である。その目的は、勿論医療費削減だけである。ゾロ品の医療上の問題などわれ関せずである。今回の診療報酬改定でも、医師が処方箋を切るときに、一般名(商品名ではない、先発・後発品共通の学名)で処方すると、処方料が「2点」(20円)上乗せされる制度が作られた。この制度には、ゾロ品使用促進以外に、医師から処方権を薬剤師に移すという問題点もある。

で、知り合いの精神科医に最近聞いたところでは、その「一般名処方」にしたところ、ある院外調剤薬局で、それまで投与されていた先発品から、ごそっとすべてゾロ品に切り替えられたそうだ。数日もしないうちに、その患者さんは具合が悪くなったと医師に相談してきたらしい。薬局では、ゾロ品の方が値段が安いですよと、強くゾロ品を勧めたとのことだ。私も、かってこの制度ができる前に、気管支ぜんそくに用いる、交感神経刺激剤の外用薬のゾロ品を処方したことがある。すると、効果はおち、副作用が増えた。その後の論文では、このゾロ品は、血中濃度の上昇が早く、急峻であるために、そのようなことになると知った。それで、すっぱりそのゾロ品を用いるのを止めた。薬局では、ゾロ品の方がマージンが大きいこともあり、ゾロ品を勧めるということである。

ゾロ品にも良い薬剤もあるが、うさん臭いものも結構多い。行政と調剤薬局は、ただ、経済的な理由で、ゾロ品を国民に押し付けていることを、国民は知らされていない。マスコミも全く取り上げない。

もう一点、この2点の増額で、結局処方の責任は、医師が負わされることになる。薬局の判断でゾロ品に変更されても、その情報を薬局から医師に知らされることに、建前上なっていて、それで医師に責任が発生するらしい・・・行政も薬局も無責任である。

私が知りたいのは、財務省官僚のかかりつけの医療機関では、この一般名処方を行っているかどうか、である。

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