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AIJ問題 

例のAIJ投資顧問が、厚生年金基金それに厚生年金の一部、2000億円弱を運用の失敗でなくし、運用がうまくいっていないことを隠して、厚生年金基金から投資を募り続けていた問題。AIJの社長、その配下の証券会社ITMの社長、それにAIJと厚生年金基金の中を取り持った元社会保険庁官僚の三名が、昨日国会で証人喚問されていた。私は、昨日車を運転しながら、後の二者の証言を大体聞いた。

彼らの責任逃れ振りがすごい。ITMの社長は、AIJに完全にコントロールされていた様子だが、自社の取り扱うファンドの監査報告書を最初の二年間しか読まなかった、その後は、AIJ社長の言うがままに、受け取った監査報告書を開封せずにAIJ社長に渡ししていたという。いわば、AIJのロボットである。元社会保険庁官僚は、AIJの売り出すファンドを厚生年金基金に紹介していただけであり、詐欺的な運用だったことは知らなかったと主張していた。しかし、彼の投資顧問会社設立時から、AIJの資金供与を受け、その後も引き続き資金を受け取っていたこと、彼が紹介したファンドの主要なものがAIJの商品であったことなど、ずぶずぶの関係であることは明らかだ。

こうした事実は、すでに報道されているし、やがて刑事事件として立件されるのだと思う。で、感じたことの一つは、国会議員の調査能力が殆どないこと。殆ど新聞などに載っていることを質問し、本質的なところに切り込めていなかった。最後に証人を罵倒するような言葉で質問を終えるだけ。あのような証人喚問では意味がない。

社会保険庁のOBが多数天下っているという、厚生年金基金との関係について、突っ込むべきだと思ったが、それをわずかにやっていたのは、共産党の佐々木議員のみだったような気がする。ITMの交際費は、過去3年間、1600から1800万円程だったということだ(AIJも厚生年金基金の人間を接待しているようだが、聞き逃した)。ITMの顧客は、厚生年金基金だけだから、この線で洗い出せば、この厚労省外郭団体と、こうした年金を食い物にする投資会社との関係が浮かび上がってくるだろう・・・に、そこに突っ込みを入れる議員が彼以外いなかったような気がする。この問題を、上記三名だけの民間人の犯罪ということで幕を引かせてはいけない。

この事件で明らかにすべきは、以下のような点だろう。金融庁・厚労省等がここまでひどい結果になるまで見抜けなかった(または、目こぼしをしていた)こと、官僚を抱き込んで杜撰な投資を年金基金に行わせ甘い汁を吸う連中がいること、リスクの高いファンドを積極的に年金運用に用いさせる投資顧問がいること、行政と業界が裏で結びつく構造的な問題があること。特に、最後の構造的な問題に関しては、他でも行われている可能性があり、徹底的な追及が必要だ。

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