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終末の時に向けて 

いよいよ、酷暑の始まりだ。庭で畑仕事をしたり、雑草取りをしていると汗が止まらなくなる。長い取っ手のついた鎌で雑草を刈り取っていると、つい10年ちょっと前まで父が、こうやって毎日雑草の刈り取りをしてくれていたということを思い出す。1時間前後作業をしては、家の中に入り休息を取り、またしばらくするとそれを繰り返す。同じことを同じようにしている自分を見出す。親と自分を比較することはあまりなかったが、結局同じ道を同じように歩んでいるという、抗いえない事実だ。

今朝起きると、姉からメールが入っていた。信州の遠い親戚にあたる方が、脳出血で寝たきりになって胃瘻まで受けていた方なのだが、昨日お亡くなりになったという知らせだった。98歳だった。彼女は、どのような経緯があったのか分からないが、実家で家業であった農業を手伝いながら、一生を独身で通された方だった。以前、ここにも記したが、私が学生だった頃毎年のように夏彼女の家にお邪魔した。ご一家のなかで、人前に出ることなく、いつもつつましやかな笑顔を浮かべて、迎えてくださった方だった。

親しくさせて頂いていた方を送り、またすでに送り出した家族を思い起こす夏。最後の時を起点に、これからの人生を歩むべきことを、彼らが示しているような気がしてくる。その時は、確実にやって来る。すべてに感謝して、充実した人生を送らせて頂いたと思いつつ、その時を迎えられるように。むしろそうした終末論的な生き方が、現在を生き生きとさせてくれるのではないだろうか。徐々にこれまで自分ができたことができなくなり、知識も衰えてゆくが、最後に残る自分の姿こそが自分そのものなのだろう。それを謙虚に受け入れ、最後に向かってゆくことだ。

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