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「The Complete DXer」 

Bob Locher W9KNIから頂いた、上記の本について記すのを忘れてしまった。かの有名人であるBobから直々に署名入りで頂いた本、読まなくては申し訳ないと、帰りの飛行機のなかでざっと読ませて頂いた。

DXingのノウハウを、彼の体験を基に記した本である。ただ、客観的なデータを提示するデータブックというよりも、個人的に得る(一部は主観的な)技術を、時にはドラマのように、また時には直接に叙述する体裁で、記されている。聞き覚えのあるコールがたくさん登場する。初版が1983年で第三版が2003年だから、私がDXにくるっていた頃と同時代か、少し早い時期に記されたものだからだろう。DXの先輩から直接教えを乞うような気持ちで読むとためになるのかもしれない。

最近版である第三版の序文に、彼の本音が記されている。ネットやクラスターの発達で、DXに対する関心が薄れてしまった。しかし、QRP(彼の場合は12W)でのDXの面白さに気付き、再びDXに打ち込むことができた、と記されている。ネット、クラスターの発達、ましてやRBNの登場で、DXと遭遇する偶然性は大いに減じた。その偶然性が減ることは、便利になることを意味するが、同時にDXのスリル・楽しみが減ることでもある。Bobによればベアフットであっても、このような情報装置を使えば、5年もかからずにオーナーロールになれる、とのことだ。確かに、そうだと思う。そして、Bobは、QRPというジャンルに身を置くことによって、その偶然性を高める、DXを得るのにより大きな偶然に依拠するように自分を追いやったのだ。

問題が二つある。偶然性の大きさはあくまで相対的なものである。客観的には、パワーを減らしたところで、アンテナ等に投資すれば、偶然性は小さくなる。また、主観的にも、偶然性の感じ方は、相対的なものに過ぎない。さらに、当然のことながら、DXの対象は、有限である。どこかで壁にぶち当たるか、ハンティングする対象がなくなる。これをどうするのだろうか。DXを昔楽しんでいた者として、DXを現に楽しみ、BobのようにQRPという運用技術が要求されるジャンルに新たな楽しみを求める人々にケチをつける積りはないが、DXは一種のゲームであり、終わりがあるゲームなのだということを良くわきまえておいた方がよいのではないだろうか。

と、批評家みたいなコメントを、Bobに送るわけにもいかず、新たに改訂版を出す時には、新たにラグチューの楽しみについての章を加えてもらえないだろうかと、おずおずとお礼のメールに記した。

コメント

ご無沙汰しています

お久しぶりです。
大昔いろいろご指導いただいた元YMです。
ふと思い立って自分が使用していたコールサインを検索したりしているうちにこちらのブログにたどり着きました。
お元気そうで何よりです。

元YMさん

う~ん、情報が少なくて何方か分かりません。元JS1?管理者宛のコメントでも構いませんので、もう少し情報を・・・。

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おぉ、良く覚えていますとも・・・。あれからもう20数年でしょうか。貴兄も、もう立派な中年でしょうか。確か、TS830をお使いだったような・・・。お元気のようで何よりです。当時の連中、殆ど無線から足を洗ってしまっているようですね。

メルアドを頂けたら、そちらにメールします。

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