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日本の技術力の低迷 

最近、夜がめっきり弱くなり、毎朝21メガ辺りに出没している。それもかなり長時間。メモリーキーヤーにCQを出させて、その間にネットサーフィン・・・無線家としては堕落しているようにも思えぬでもないが、まぁ時間の有効活用である。

21メガで、Bob W6CYXと1134回目の交信。最近また、往時のように毎日交信をするようになった。彼の流れるキーイングは、最初の一文字、二文字を聞くだけで彼と分かる。彼は、昼寝を終え、3時のおやつを食べ、シャックに入ってくるという、規則正しい生活をしている。そこで私を見つけるというわけだ。

彼は、日本の経済についての悲観的な記事をまた見つけたから送る、とのこと。悲観的になるのはいくらでもできるのだが、と思ったが、読ませて頂いて、また議論をしよう。彼の意見では、日本の政治家が、医療福祉・年金等に金をばらまきすぎて、その一方、教育・科学の領域に予算を回さないできたことが、日本の衰退の原因なのではないか、とのことだ。前段は置いておいて、後者は、その通りだと思う。

私が、母校の専攻生・大学院生として試験管を振っていた頃、研究室の掃除やら、他の単純作業に多く駆り出された。これはきっとどこでも同じなのだろう。国立大の予算は削られ続けているから、下っ端の研究者は労働力としてこのように扱われてきた、そして現在も恐らくそれほど変わりはないのではないだろうか。それなりの教育を受けた研究者(予備軍)が、このように扱われたら、生産的なものは何も出てこない。MDだから特別扱いせよという積りはないが、研究者としてもっと生産的なことに携わることが本人自身、その所属教室、そしてひいては日本の科学の発展のために大切なのではなかったか、という気持ちは今でもある。

私の頭脳が大したものではなかったことは置いておいて、同じように扱われて、大した成果を出せないでいる研究者、教室がたくさんあるのではないだろうか。大学時代、親しくしていて、基礎の病理に進み、そこでスタッフになっていたが、数年前に大学を去り、臨床に戻った友人がいる。彼が、どのような経緯で基礎的な研究を去ったのかは分からないが、日本の研究環境の悪さが関係していたのではないだろうか。

20、30年前は、世界をけん引する企業だった電気電子領域の企業が、業績の上で酷い低迷状態にある。教育、特に基礎科学の教育研究をおろそかにしていることが、この先かなり長期間にわたって、日本の産業にも悪影響を及ぼすのではないだろうか。

コメント

今の小中学生は理科が嫌いになってきているそうです。
理系のほうが就職に有利でも人気がありません。
たとえ就職できても一部のエリートを除き大企業の正社員にはなれず、派遣社員になる人も多いです。さらに一般レベルの技術者は中・印の技術者と厳しい競争にさらされ、伝統的に安い給与水準がさらに安くなっています。
子供に科学技術に興味を持てといってもこれでは説得力がないかもしれません。
理系人材の層は薄くなる一方のようです。

Re: タイトルなし

私も工業高専の出身なので、技術者が経済的に低い身分にあることを知っています。良く言われることですが、資源に何もないこの国が世界で生きてゆくのに技術力が一番大切なのに、おかしいですね。輸出大企業は、小泉構造改革時代にため込んだ内部留保がたくさんあるはずなので、それを吐き出して、技術革新と、それを支える人々に投資してもらいたいものですね。それに、やはり国が科学技術を育てるインフラと経済基盤を整備することが必要なのでしょう。

今の時代、子供たちは、公務員を目指すのがトレンドなのでしょうかね。

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