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医師が燃え尽きる 

過日、友人のBob W6CYXが、Reuterの記事をメールで紹介してくれた。こちら。米国の医師の半数近くが、「燃え尽き」ているというのである。仕事、特にペーパーワークの多さが、彼らを疲弊させているらしい。Bobによると、近くのファミリードクターの多くが早くリタイアをし始めているらしい。あちらのファミリードクターは、インド・中国からやってきた医師が多くなってきているらしい。

facebookにこの記事を紹介したら、北米東部の大学でついこの前まで外科系のマイナー科の教授をなさっていた友人 Don W4ZYTからメールがあり、この記事を追認する内容を書き送ってきた。経済的にも、患者からの要求水準という点からも、医師が疲弊している、というのだ。彼自身も燃え尽きて、リタイアする決心をした、と。臨床現場から離れるのはさびしかったが、あの仕事に戻るつもりはない、とのことだった。現在は、近くの診療所でボランティアをし、雑誌の査読者している、とのことだった。

日本では、医療費はさらに抑制され(ということは、アクセス制限が実現しない限り、時間当たりにすると低い賃金・労働単価での過酷労働がこれからますますひどくなる)、医師の仕事は専門医という形で行政に支配され、医療事故についても行政主導の医療事故調が実現し、さらにそれに対して、保険金を支払うことが要求されるようになる。少なくとも、行政サイドは、そのように画策している。また、混合診療は不可避のようだが、それは医師が医療保険資本といつも対峙することを要求する。すなわち、これまで以上に書類に追われることになる。

Donは、これまで問題に対処する立場だったが、これからは問題の標的そのものになる立場になる、と皮肉交じりに記していた。日本でも、半数が60歳を越えた開業医のリタイアが進む。彼らは、医療提供者から医療を受ける立場に変わる。医療の第一線で医療を提供するマンパワーが、大きく削がれることになる。行政は、それさえも、医療福祉への国家予算削減に寄与することとして内心歓迎しているのかもしれない。

このようなことは、政治家もマスコミも誰も語らない。

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