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福島県小児に高率で甲状腺異常が見つかる 

英文ブログ、こちら、の方で書いたことなので、こちらでは要点のみを記す。このブログポストは、甲状腺の異常所見が、放射能被曝によるもので、癌化していると直接主張するものではない。が、早急な対応が必要なことは確かだろう。

福島県の当局は、福島の小児に甲状腺の超音波検査を施行し、36%に、結節性病変や嚢腫を見出したと報告した。二次検査では、「おおむね良性」であるとのみ公表されている。正常コントロールの調査は、これから行うとしている。

文献的には、小児正常群での甲状腺の嚢腫は2%以下、結節は1%以下。一つは、現福島県立医大の副学長でこの問題を担当していると思われる山下教授のデータ。正常と異常の境界をどこに置くか、検査機器の精度はどうか、正常群同士統計的に同一と考えてよいかといった問題は残るが、上記の36%は以上に高い数値であることはほぼ確実。

オーストラリアの小児甲状腺専門医Caldett医師は、異常所見の出現が極めて早期であることを指摘し、彼らには全例生検を行い、悪性化の有無を調べるべきだと述べている。一方、米国の甲状腺学会の会長Haugen医師は、情報が十分得られていないが、5mm以上の結節性病変では、生検を行う必要があると述べている。後者だとしても数十名のオーダーで検査が必要になるはずだ。

両者ともに異口同音に述べているのは、情報開示が少なすぎることだ。二次検査の「おおむね良性」というのは、いかなる検査所見をもとに福島県立医大のグループは判断したのだろうか。親にさえ、詳細な情報は知らされていないらしい。ネットの情報では、血液検査等をスクリーニングに導入するのは、「医療経済上」できないと、検査を担当する医師(確か放医研の医師)が述べたらしい。東京電力にあれだけの公的資金を投入しておいて、小児の甲状腺がんという一番の焦点になる健康問題には、公的な資金を投入できないのか。また、私の知る範囲では、小児科学会等関連学会が、この問題に対して見解を出していない。関連学会は、大至急見解を出し、情報公開を求めるべきだ。

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