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原徳壽医政局長誕生に際して 

厚生労働省の局長級以上のスタッフが新たに任命された。なかでも目を引くのが、原徳壽医政局長である。彼は、前々回の診療報酬改定で、担当課長として外来に「5分間ルール」を導入。実態に合わぬそのルールは、医療現場を混乱に陥れた。その結果、すぐに撤回されたルールである。

あれほどの失態をしでかした人物であるから、その後左遷されたのかと思いきや、環境省・防衛相と外回りをしたが、今回、医療政策の大元締めである医政局長に返り咲いた。医療現場を混乱に陥れることは、行政にとっては何の失策にも当たらないのか。何のための医療行政なのだろうか。

さらに、医政局長は、医系技官が就任するという、元来の厚生労働省の慣習に戻ったことも意味する。これは一時事務系の行政官が、それまでの慣習を破って着いたポストだったが、何のことはない、行政の旧い慣習に舞い戻りだ。政治主導等というのは絵に描いた餅だったわけだ。

あのような行政上の失敗を起こしても、何ら責任を問われないとしたら、行政官のモラルハザードを招かないだろうか。行政職は、仕事上の個別の責任を問われぬ建前にはなっているが、課長・局長クラスという責任ある地位に立つ人間には、そうした責任があってしかるべきではないか。大蔵事務次官だった人物が、在任当時自分の子供に、公的年金はばからしいから払うなと言っていたとつい先日報じられていたが、このような元次官も今からでも責任を問われるべきではないか。原徳壽新医政局長にあっても、その責任を厳しく問われるべきだ。

それから、厚生労働省の上級スタッフの面々の学歴を観ると、東大法卒の人間が7、8割、それ以外に医系技官と思われる者が少数、それ以外の学歴の人間は本当に少ない。本人の能力でこうした昇格の階段を上ってきたのかもしれないが、硬直的な昇進制度になっているように思われてならない。だからこそ、大きな失策をしても、原徳壽氏のように順調に昇進できるのではないか。

原徳壽氏にどれほどの臨床経験があるか分からないが、医系技官になる条件としては5年「以下」の臨床経験という項目があったような気がする。これだけの臨床経験で「医系」技官として振る舞われたら、医療現場は大迷惑である。医療現場と、行政トップとの人的交流も是非行うべきではないだろうか。

もう一度言うが、大きな行政上の失策をした責任者は、その責任を問われるべきである。

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