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Mike W3MC 

こちらのブログの更新をさぼってしまった。このところ、さわやかな気候になってきたので、庭仕事を精力的に(自分の力量からすると)進めている。芝を刈り、草むしりをし、台風の風で倒れかけたトマトを起こし、そして今日のメインイベントは、枝が繁茂しすぎたスモモの木の枝落としである。数メーターはある木に梯子をかけて登り、余分な枝を落とす。小型の鋸を駆使するのだ。結構な運動量だった。

午前中、14メガが北米東海岸に開けていた。Mike W3MCと、丁度1時間ほど話し込んだ。さすがに太陽活動の活発なこの時期だ。信号は、ずっと同じように入感していた。彼が元来音楽家であったことを初めて知った。専門はトロンボーン。音大を出て、オケの仕事などを経て、海軍の音楽隊に所属していた。ところが最近、退職を勧告されて、仕事を辞めたらしい。勤続35年とのこと。17歳から22歳までの子供たちをかかえ、まだ学費を稼がなければならないし、というわけで、新たに始めた仕事が、何とアマチュア無線家相手にタワー・アンテナの建設をする仕事。2,3日おきに仕事を入れているとのことだった。それはかなり重労働じゃないかと尋ねると、年齢に対して相対的な労働量を指摘されたと思ったのか、自分はまだ若い、58歳だ、まだまだ仕事をできると言っていた。あと5年間は続けなければいけない、とのことだった。

音楽家としてキャリアーを続けることは難しいのか尋ねた。オケのポジションを得るのはとても難しい、とのことだった。教職は、大学でその課程を取っていなかったのでつけないとのこと。プロの音楽家が如何に生計を立ててゆくことが難しいことは、身近なところで見聞きしているので、彼の難しい状況はよく分かると相槌を打った。アメリカでは、オケの弦楽器奏者の仕事口は結構あるのだが、管楽器は競争が厳しいらしい。プロの演奏家としてのトレーニングは、並大抵のことではないのだから、音楽家がもっと厚く遇されてしかるべきだと考えていると申し上げた。でも、そのためには、クラシック音楽の聴衆の底辺を広げなければいけないのだが、彼に言わせると、生演奏の仕事の機会が極端に少なくなっているとのことだ。先輩から、50、60年前は、そうした仕事の口がたくさんあったと聞かされているらしい。ネットや、CDで簡単に音楽に接することができるようになったことが、そうした演奏家にとって厳しい状況をもたらしたと彼は考えている。確かに、録音媒体の出現は音楽の在り様に革命的な変化を生じさせ、マスメディアは、音楽を大衆化させた。しかし、それが翻って、演奏家の生活を厳しいものにさせている、と言えそうだ。

Mikeは、電信の打ちっぷりから、元気そうで・・・無線をやり、他人のアンテナ上げの仕事をやっているのだから元気でないわけはないのだが・・・きっと今の仕事をやり遂げることだろう。ワシントンDCに出向いて演奏したり、仕事をすることがなくなって清々している、戻りたいとは思わないと言い切っていたが、でも音楽家として人生を終えたいという気持ちはあるのではなかろうか、と思った・・・そうは尋ねなかったが。健康に気を付けて、仕事を続けるように言ってお別れした。東海岸に出かけることがあったら、是非お会いしたい方の一人だ。

夜、メールボックスを整理していたら、昨年の大震災時、彼から消息を尋ねるメールを頂いていたのだが、それがjunk boxに紛れ込んでいたために開封していなかった。そのお礼も申し上げるべきだった・・・。

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