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栃木県北行 

このところ、何やかやとゆっくりできず(と言いつつ、無線をやったりしているのだが)、テレビで景勝地、塩原の様子を放映していたのを偶然みて、ふっと思い立ち、カメラを持って塩原に向かった。自宅から2時間弱だろうか・・・。

途中、昔の氏家町辺り四号線沿いのコンビニで飲み物などを買い込んだ。そこで、北部の山の方に厚い雲がかかっているのが見えた。久しぶりに温泉に浸かりたいと思い、塩原も有名な温泉地なのだが、雲に覆われていなそうなより近くの温泉に方向転換。そこから北東に数キロの距離にあるその温泉に向かった。カーナビで見つけたところで、初めて行く。

栃木県北部は、阿武隈山地が関東平野に移行する丘陵が南北に幾重にも走っている。稲も刈り取られ、このような具合。道に人は見かけず、道行く車もあまりない。

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目指す温泉、丘陵の稜線上にあった・・・が閉鎖されていた。

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食べ物屋等の建物も荒れ放題。このように見晴らしは良いのだが・・・。

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この温泉が、どのようにして建設され、そして閉鎖になったのか、私は良く知らない。だが、バブル景気の頃のことだろうことは想像がつく。

最近読んだ、宇沢弘文・内橋克人著「始まっている未来 新しい経済学は可能か」(岩波書店)という本に記されていたことを思い出した。これは、お二人の対談を文章にしたものなのだが、宇沢氏が、米国による日本への支配を極めて厳しい調子で述べている。米国政府は、プラザ合意で円高に誘導したあとも、米国の貿易赤字が減らないために、日本に対して、日米構造協議を通して、公共投資をすることを要求、日本政府はそれを受け入れた。計600兆円超の公共投資を、地方自治体に債権を発行させた上で行わせた。地方自治体への交付金でその債権を処理させるスキームだった。だが、小泉内閣当時に、地方自治体への交付金を大幅に減額したために、地方自治体の多くが赤字に転落した、という話だ。公共投資を行う際に、生産性を上げるような投資は行わないことを、米国は日本に要求していたというのである。それで、地方自治体は、テーマパークのような施設を作り続け、それを運営する第三セクターが赤字に陥っているということらしい。

この前段に、次のように興味深いことが記されている。、公務員の幹部が、終戦後レッドパージ等により、米国への忠誠を誓わせられ、彼らの多くが1960、70年代に米国に留学し、フリードマン等の市場原理主義に色濃く染められていたことが、こうした屈辱的な経済政策を取らされた背後にある、というのだ。

繰り返すが、この閉鎖された温泉が、このような公共投資に絡んでいるのかどうかは分からない。が、同じバブルの時期に建てられ、やがてさびれ閉鎖されたものだったのではないだろうか。当地には、地方自治体が立てた立派なホール、テーマパークさらに温泉施設等が至る所にある。この莫大な公共投資が、米国の指示で行われ、そして現在のGDP比230%を超える国の借金の元になったわけだ。

そんなことを考えながら、景色の良い丘陵地帯を、のんびり車を走らせた。

やはり初めての黒羽温泉に行き先を変更だ。

その途上、大きな前方後円墳と思われる遺跡があった。遺跡名を記録し忘れ。観光のためだろう、下草はきれいにかられ、周囲は柵で囲まれていた。たまたま散策に訪れた様子の女性が二人だけ。他はだれもいない。

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目指す黒羽温泉に到着。前の温泉よりは少し開けたところにあり、近くに運動公園もある様子。広々とした駐車場があり、丘の上に立派な建物が立っている。でも、平日の昼間のためだろうか、利用客はまばら。

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利用料を支払い、タオルを購入し、いざ温泉施設へ。かなり広く、また南側全面ガラス張りになっており、なかなか豪華。露天風呂もすぐ外側にある。実際に入るとなると、ゆっくりできない性質で、20、30分ほどで出てきた。秋風が心地よい。

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帰り道、所々で写真を撮った。稲刈りはとうに終わっている。丘陵の木々が色彩豊かになるのももうすぐだろう。

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母親が健在だったころ、家族とともに、さらには母親と二人で、この辺をドライブに来たことを思い出した。秋が深まる頃、日が沈み始めると、暗くなるのは早い。母親が、「秋の夕陽はつるべ落とし」と独り言のように呟いていたものだ。その母親も既に亡く、やがて連れて歩いた母親と同じような年齢に自分がさしかかりつつあることを思った。

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ドライブ中にかけていたのは、メンデルスゾーンのピアノトリオ1番、ブラームスのピアノクワルテット1、2、3番だ。各々が懐かしい。学生時代、ブラームス3番の四楽章、大学オケの後輩のM君等と、階段教室で合わせたっけ。夕陽の差し込む階段教室で。M君、元気にしているか・・・。

自宅近くのスーパーで夕食の食材を購入。暗くなる前に、自宅に帰着した。こうして出かけるのも、もうあまりないだろうな・・・。

コメント

1エリアの景色は、3エリアの景色とずいぶん違うと感じました。
3エリア方面にも、ぜひおいでください。

長い間留守にしていたため、職場には処理すべき仕事がたまっており、なかなか無線の時間が取れません。

Re: タイトルなし

そうですね・・・こちら北関東でも、福島県境の方にまで行くと、また全く違った様相を見せます。人も少なく、また町も鄙びているというと良いのですが、活気がありません。何とか活気のある町、若者が居着く街になってもらいたいものなのですが・・・。

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