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CW送信について 

CWの送信については、あまり考えたことがない。送信の仕方よりも、何を送信するか、何を語るかが一番の関心事だったからだ。が、昨夜、Steve N6TTと交信した際に、普段よりも少し早いスピードで送信してみた。早く打つことはできるが、何かしら満足できなかった。そこで、CW送信、特にその速度がどのように規定され、コントロールされるかということを考えた。

昨夜は、いつもの巡航速度30WPM程度(実測ではなく、Steveの言)よりも若干早く打った。35から40WPMの間程度だろうか。速度が増すに従い、打ち間違え、言いよどみが増える。以前アップした腕をリラックスさせる姿勢で打つと、それでも何とかその程度までは打てるようだ。でも、なぜか心地よく感じられない・・・。

送信のプロセスは、大まかに言ってこんな風になるのではなかろうか。

1)会話の流れから、言うべき内容を意識化する。

2)英文の場合、翻訳、キーワードの意識化。

3)言語化さらに文章化された内容を、電信コードに置き換える。

4)その電信コードを、上肢・手の動きに変換し、送信動作をする。

これらすべて、特に1)から3)のプロセスには、意識レベルが十分高いことが前提となる。眠気に襲われると、これらのプロセスは大きく障害される。2)は、話題の内容によって、かなり苦労しながら進める場合と、すらすら進む場合がある。3)は、私の場合、ほとんど無意識に進む。また、4)がスムースに進むためには、余分な筋緊張がなく、上肢・前腕・手・指の微細な運動を可能にする姿勢でいることが必要になる。良くあるパターンで、椅子のリクライニングをきかせて、腕をまっすぐ伸ばして送信する場合は、あまりピッチを上げられない。

また、このプロセスは一連らなりの流れではなく、相互に関連しあって進む。言うべき内容を意識すると同時に、キーワードも探し出す、また3)のプロセスにあるときに、言うべき内容を表現できているか反芻し、語りつつある内容が、本来言うべき内容からそれていれば、それに対応して次の1)にフィードバックする、といった具合だ。人間の意識とは、重層的な構造をしていることを改めて感じる。

で、送信速度を規定する因子は、各人の言語能力、CW能力、さらに運動能力によって変わってくるのだろう。初心者の時には、3)がrate limiting factorかもしれないし、英語が得意でなければ、2)が速度を規定する。加齢により、手の微細な運動が難しくなると、4)によって速度が決まることになるのではないだろうか(1)が規定因子だという突っ込みはなし)。

私の場合、1)2)が大切だ。これがうまく働くと、心地よくCWで会話をすることができる。話題の内容により、また相手によって、それがスムースに行かないことがある(勿論、それは相手の瑕疵ではなく、こちらの能力不足なのだが)。思考とCWの送出速度が、同期すると、ピタッとはまる愉しみが生まれるわけだ。そのスピードを超えると、物理的には送信できていても、何か浮ついた調子になり、さらに、思考の流れが、CW送信自体によって障害されるような気がする。

Steveは、40WPM以上でも送信できると言っていた。以前、別なブログで、そうしたアクロバットみたいなCWは好きになれないということを私が不遜にも言ったことが気に障ったのかもしれないが、盛んに早く送信する楽しさを、彼は強調する。

私は、自分の道を行くまでである。

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