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風邪薬による副作用 

今日のクローズアップ現代、風邪薬の市販薬によるStevens Johnson症候群(SJS)の話題だった。夕食の準備をしながら、所々見た。風邪薬でSJSを発症し、恐らく角膜の炎症を起こしたためだろうか、重篤な視力障害をきたした若い女性が登場していた。SJSの診断が如何に遅れたのか、そして「誤診」されることが多いか、早期発見であれば視力障害を残さずに済む、といった番組の論調であった。

SJSを知らない医師が多いかのような印象を与えたような気がする。が、実際のところ、SJSは有名な病気で、その軽症の病態である、多形性滲出性紅斑を含めると、かなりの頻度でお目にかかる。だが、早期診断は難しい。除外診断であるのと、病像がある程度はっきりしないと診断できないのだ。臨床医としては、薬物だけではなく、感染によっても生じる、この重篤化しうる合併症には常に気をつけなければいけない。でも、診断がついてから、後で振り返って、前に診た医師のことを軽々に批判してもらいたくない。繰り返すが、早期診断は難しいのだ。

HLA A locusとTLR3 locusの特定のgenotypeが、SJS発症と密接にかかわっているとの知見は知らなかった。臨床ですぐには利用できる検査ではないかもしれないが、家族性のケースでは、調べてもよいのかもしれない。

この番組を最後まで見てて、

風邪に効く薬はない、市販薬の風邪薬等殆ど意味がない

というコメントが出るかと思いきや、やはり出なかった。まぁ、ここまではっきりとは言えないのかもしれないが、市販の風邪薬の危険性をもっと強調すべきだったのではなかろうか。マスコミに期待する方が無理か?

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