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義理の両親を訪ねて 

一昨日から昨日にかけて、四国に住む義理の両親を訪ねた。月に一度、両親を訪ねてきた家内にお供をする旅行だった。義理の両親は、80歳代後半になり、いよいよ独立して生きてゆくことが難しくなり、最近、ある施設にお二人で入所した。県庁所在地の都市の近郊にある、その施設は、最近できたばかりで、豪勢な建物だった。ロビーは吹き抜けになっており、白い壁と、多くのシャンデリアで、何か生活臭の感じられぬ空間だった。個室は、8畳程度の広さで、外の雑音もあまり聞こえず、一人で生活するには、まぁまぁの広さである。ベッドと必要最小限の生活用品が備えられている。東西に並ぶ個室群の間に、数十畳はあるかという広さの広間があり、そこが日常生活空間になっている。

義理の母が、認知症で、手厚い介護を必要としている。施設のスタッフの方は、皆明るく、良く世話をしてくださっている様子だった。感謝に耐えぬことだ。

母は、地方自治体の職員として、40年以上勤めあげ、その後実母の介護で10年以上を過ごした。その後数年間自分の時間を持てた様子だった。とてもシャープな方で、かっては様々な行事をてきぱきと準備しこなしておられた。最晩年の実母の介護では、夜昼逆転した実母の生活を支え続けておられたようだった。3、4年前から、義理の母自身に認知症が出現し、徐々に悪化する経過をとっている。

町役場に勤めていた頃は、仕事と家事、それに週末は、農業も行っていたらしい。子供も二人育て上げた。まさに、彼女の人生は、家族と、仕事に費やされたと言えるのではないだろうか。会話も十分できない状態だったが、家内が語りかけ、手をとると、頷き、うっすら涙を浮かべていたらしい。他人のために生きてきた人生、その最後の時も、周囲の人間が彼女に別れを告げるために生き続けておられるのではないか、と思った。彼女と苦労を共にしてきた義理の父も、母の面倒を何くれとなく見てくれており、母も精神的にそれによって慰められている様子だった。義理の父から、生活のこと、健康のことなどを伺い、昨日は義理の姉と一緒に、皆で昼食を取り、帰路についた。

この老いの問題は、すでに自らの問題でもある。義理の両親がこころやすらかに過ごせるようにと祈らずにはおれない。

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