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インフルエンザメモ 

当地ではインフルエンザA型流行の極期を迎えている。それに加えて、時々見られる乳幼児のRSウイルス感染、くすぶっているNoroウイルスと思われる胃腸炎もある。昨日の仕事場も、それなりに多忙だった。

インフルエンザ等についてのメモ。

インフルエンザの可能性があるというと、検査を希望する患者、親御さんが多い。が、検査が万能ではない。時期を選ぶ。発症後すぐと、時間が経ってからは、インフルエンザでも陽性にならない。また、手技的に偽陰性になることもある。臨床的にインフルエンザの可能性が高いとなると、検査をしないことも多い。検査を全例にするのは、手間と医療費の無駄である。だが、幼稚園・学校で、検査をしてくるように言わたと言って、粘る親御さんも結構いて、彼らへの説明に手間取る。幼稚園・学校側は管理上情報が欲しいのかもしれないが、何時までもこの繰り返しを続けるのは止めてもらいたいものだ。

インフルエンザで現在流行中の株のメインは、A香港型H3N1だが、ごく一部H1N1(いわゆる豚インフルエンザからの新型といわれていた株)の感染がある様子。この場合、通常の検査キットでは、陽性に出難い。インフルエンザは、これからB型の流行をすることもあるので、一度かかったからと気を緩めることなく、感染防御の様々な手立てを講じ続けて頂きたい。

抗インフルエンザ薬といわれる薬剤を、以前ほど要望されることは少なくなったが、重症感が強かったり、早い解熱が必要な場合、さらにハイリスクな患者の場合では、投与することも多い。ただし、インフルエンザの一番重い合併症である脳症は、これらの薬で防げるという根拠はない。解熱を早める、一部の合併症(中耳炎、肺炎等)の発症を防ぐ効果があるのみだ。これらの薬剤も、万能ではないし、ウイルスをすぐに体から排除するものではない。

乳児が発熱し、ぜーぜーし始め、ぐったりした場合、様々な病気を考えなければならないが、RSウイルスによる急性細気管支炎の可能性を念頭に置く。朝方少し落ち着いたから様子を見ようとせずに、かならず日中早い時期に小児科にかかって頂きたい。夜間呼吸が苦しそうで眠れなかったりしたら、入院としなければならないことも多い。

最近の親御さんは、共稼ぎのことが多く、お子さんを解熱後三日間自宅でみていなければならない、というのは、特に仕事を持つ母親にとっては負担になるようだ。受験生にとっても、受難の季節だ。今のところ、その解決策はないが、効果が限定的といっても予防効果があるという予防接種を受けること、流行期に入ったら、極力人ごみを避けること、それに予防のための対策を講じることだろうか。

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