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モーツァルト レクイエム 

モーツァルトのレクイエムを聴いた(正確には、DVDに録画してあったものを観た)。コリン デービスの指揮する、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の演奏。

モーツァルトのレクイエム(以下、モツレクと省略)は、今までも何度も聴いてきたが、演奏を見つつ聴いたのは初めて。典礼文も、字幕で出るので理解し易い。

まず、ドレスデン国立歌劇場の演奏会場、それにオケに感激。確か、世界最古のオケである。それに、かのザンデルリンクがブラームスの4番の交響曲の感動的な演奏を残したのが、このオケだ。少しくすんだ、それでいて暖かな響き。

御承知のとおり、モツレクのラクリモーサの8小節目で、モーツァルトは、作曲の筆を折ったのだ。典礼文を追いながら聞いてゆくと、そこまでは「自分の救い」を求める、極めて主観的な歌詞が続くことが分かる。自らの罪を悔い改め、神に許しを請うのだ。壮大な、フーガで始まるが、ラクリモーサに及ぶと、涙なしには聴けぬ、自らの死を前にしたモーツァルトの心情が、直裁に訴えられる音楽となる。

ラクリモーサを境に、死に行く人の平安を祈る「第三者の」鎮魂の思いが、歌い続けられる。モーツァルトの弟子、ジェスマイヤーによるこの後半部分も、モーツァルトが作曲した前半部分を援用し、なかなかの力作だが、何といっても、前半の「自らの救い」を求める楽章がこころに迫ってくる。

死に行くときに、レクイエムの音楽の作曲を依頼され、さらに「自らの救い」を求める音楽を作ったところで、力尽きたモーツァルト。やはり、天才の生涯とは、神によって支配されたものなのだ。

いや、我々下々の人間も、それぞれに神によって・・・言葉を変えれば、自分の意思を超えて、人生そのものにより生きるように運命付けられているのではないか。

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