FC2ブログ

近未来の救急医療 

2013年、TPP交渉にようやく参加できたわが国は、201*年に晴れてこの地域内貿易協定を批准することになった。政権与党の公約(もうマニフェスト等と言う時代遅れな用語は死語になっている)通り、批准後公的保険はそのまま残った。だが、先進医療はすべて自費となり、重大な病気、慢性の経過の病気にかかると、自費分が増え続けることになった。国民の多くは、私的医療保険に加入しようとしたが、収入の限られた人々、老人、すでに慢性疾患等の診断を受けている人々には、その保険料はとても支払える額ではなかった。

医療保険に入れない人々は、急性疾患にかかったときには、救急車を呼ぶことが多かった。が、元来救急医療は、保険診療上赤字になるようになっていたことと、医療訴訟の頻度が増えて行ったことから、救急病院は減少の一途をたどっていた(これはすでに事実)。救急出動にかかるコストが膨大となり、財務省は、何とか救急医療のコストを下げる算段をしようとしていた。そこに、米国の医療資本が日本での救急医療活動への参入に向けて動き出した。同資本は、その参入に、公的な救急事業が障壁となると判断した、彼らは、TPPのISD条項に則り、参入障壁を設けて新規参入を障礙しているとして政府を訴えた。財務省・政府は、その訴訟に勝ち目はないとし、また内心は医療費削減を実現できる、渡りに船と考えて、公的保険による救急医療活動から撤退、その医療企業のわが国の救急医療活動への参入を認めた。

その結果、救急車を利用するたびに、ベラボウな金額のコストがかかることになった。救急車を利用するには、救急隊にまず預金通帳を見せなければならなくなった。その結果、救急車の不要不急の利用は減り、さらに・・・。

という状況が、すぐそのまで来ている・・・。



以下、引用~~~



12年の救急出動580万件 3年連続で最多更新
13/03/11
記事:共同通信社
提供:共同通信社

 2012年の全国の救急出動が前年比1・7%増の580万2039件で、3年連続で過去最多を更新したことが、総務省消防庁の速報値で8日、分かった。同庁は高齢化が進み、急病のお年寄りの搬送が増加したとみている。

 全国790消防本部のうち、出動件数が増えたのは521本部だった。増えた理由を複数回答で尋ねたところ、急病人の増加を挙げた本部が70・8%、高齢者の増加が66・8%に上った。軽症で救急車を呼ぶ不適正な利用を指摘したのは21・5%だった。

 件数が減ったのは268本部。減った理由(複数回答)に市民への適正利用の広報を挙げた本部が41・4%で最多だった。

 都道府県別では岩手、宮城、福島、茨城、宮崎の5県が東日本大震災の影響などで伸びた前年を下回ったものの、ほか42都道府県で前年を上回った。増加率が最も高かったのは三重県の4・6%、北海道が3・8%で続いた。

 救急搬送した人数も前年比1・3%増の524万9088人となり、3年連続で過去最多を更新した。

コメント

『2018菊花病院・地中海病院』の世界が近いという事でしょうかね。(久しぶりに再読と思ったら出版されてアマゾンで売られていて驚きました。無償で提供なさっていた作者が有料化した動機は何だったのか気になります。)嫌な事ですがそんな世の中になってしまったら地中海病院に勤務できる様に今まで通り努力したいと思います。

『2018菊花病院・地中海病院』懐かしいですね・・・著者の方は、聴診器を置き、ペンで生活される道を選んだのでしょうか。

Yosyan先生のブログの議論で改めて感じたのですが、やはり一次、二次救急のマンパワー不足、それに満床にしておかないと経営が安定しない診療報酬が、救急医療崩壊の大きな原因だろうと思います。勿論、医療訴訟への恐怖は、通奏低音のように響き続けていますね。

行政としては、混合診療化して、持てるものへの医療だけを充実させればよい、と考えているのか、それとも、これまでのように医療現場に無理強いを続ける積りなのか・・・いずれにせよ、これからは、医療全体を国民の側からみると、劣化し続けるのでしょう。TPPへの警告を医療現場から出すと、医療の権益確保のように思われているような節があり、それは違う、まず国民に大きな痛みが襲うことになる、と言い続ける必要がありそうに思います。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/2839-99bd3f41