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フォーレ「夢のあとに」 

フォーレの「夢のあとに」、バリトンのための有名な歌曲の一つ。作品7-1という作品番号なので、フォーレがかなり若い時に作曲した曲なのだろう。イタリーの作者不詳の詩を、ビュシーヌという詩人がフランス語に翻訳、それに若いフォーレが曲をつけたということらしい。さらに、かのチェリストのカザルスが、この曲をチェロとピアノのために編曲した。

歌詞の内容は、熱烈な恋愛の歌であり、またそれ故に過酷な失恋の歌でもある。フォーレは、こころを揺さぶるような情感の込められた彼独特の旋律を、この歌に付した。チェロで演奏する場合、リフレインするときに、オクターブ上げて歌う。多くの場合、リフレインを最初の旋律と同じように歌うのだが、ここで紹介するトルトリエは、少しテンポを速め、かつフォルテで歌い進める。トルトリエのこの歌い方には、最初に聞いたときからがーんと打たれた。リフレインでこのように緊張感をもって歌うことによって、そのあとのエピローグの切なさが、いや増して生きてくる。

英語ブログで紹介した、Harriet Krijghの演奏、ゆったりと情感たっぷりに全体を弾く演奏も好ましいが、私の若かりしときにこの曲に打たれた、このトルトリエの演奏の方が、私の琴線にはより強く触れる。

実は、この曲、私の結婚式に家内と弾いた曲なのだ。大学の学生ホールのオンボロピアノで、結婚式の直前まで練習し、チェロをかかえてあたふたと結婚式場に向かったのだった。出来は・・・ご想像にお任せする。自分の演奏を他人に強制的に聞かせる機会は、結婚式くらいしかない、と友人にそそのかされたのだった・・・が、本人はやる気十分だった。結婚式に適切な選曲だったかは、かなり疑問だが、あの当時、そして今も、この曲にはメロメロである。

コメント

この曲を歌いたくて、大学でフランス歌曲の授業をとりました。他の受講生には、フランス語ではなく、イタリア語にしか聞こえないと言われましたが。
フォーレのレクイエムは一度歌ってみたいですね。

フランス語はやはり発音が難しいですよね。今度飲み会の席ででも一度・・・。フォーレクだったら、libera Meなども如何ですか。

新婚時代、先輩から結婚祝いにいただいた、フォーレの歌曲集を毎朝聞いていました。ジェラール スゼーだったか・・・懐かしい曲がいっぱいです。

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