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ベートーベン作品131 

ベートーベン後期の弦楽四重奏曲といえば、すべての音楽作品の一つのピークを形作る作品群といって良い。私はそれほど聞きこんでいるわけではないが、この作品131と次の作品132がことのほか気に入っている。

アメリカン弦楽四重奏団の演奏で、作品131を紹介したい。1楽章は、フーガ形式で書かれている。第一バイオリンがフーガ主題を提示、それが第二バイオリン、さらにビオラ、チェロと受け渡されてゆく。受け渡した声部は、主題に対する対旋律を対位法に基づいて、提示する・・・と、聞きかじりの説明は不要だろう。

この対位法という作曲技法は、単なる技術だけにとどまらない。音楽の本質的なものを提示する形なのではないか、と思わせられる。結局は、異なる旋律を対位させることによって、それらの旋律がより美しく聴こえるように、ということのようだ。が、その対位する旋律の流れは、我々の思惟するこころの在り様と密接にかかわるのではないか、と私は感じている。その根拠も、論拠も全くないのだが、対位法によって提示されるフーガに耳を傾けると、こころがほぐされ、そこに滋養に満ちた何かがみたされるように感じるのだ。

今夕、7メガでしばらくぶりにお目にかかった、John 9V1VVには、こんなことを語って、ベートーベンの作品131の弦楽四重奏曲を、強制的に勧めてしまった。彼は、ラヴェルを唯一の例外として、バロック以前の作曲家に入れ込んでいるらしく、スェーリンクの鍵盤作品を勧められた。Johnは、お嬢様の結婚式に出るために、あと8日後に英国に旅立つ。無線で、音楽の話ができるのは、何とも言えぬ喜びだ。

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