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ナチスに倣う 

麻生財務大臣の「ナチスに倣え」発言、全文書き起こした文章をよく読んでみたが、良く意味が分からない。最後の、ナチスの改憲の手口に倣え、という言葉は、ジョークであるのかもしれない。が、改憲の議論にからませて言って良いジョークとそうでないものがある。それ以上に、あのような意味不明の発言をする人物を、主要閣僚の椅子に座らせておいて良いのか、それが問題だ。

この舌禍に対する政府の反応は早く、麻生氏に発言を撤回させた。また、マスコミによる批判にも何らかの事前の手配をしたのだろうか。マスコミの多くが、この問題を正面立って取り上げていないように見える。静かに憲法議論をしようという呼びかけだ、と麻生氏に異様に好意的な対応をしているテレビ番組もあった。私には、このマスコミの対応の方が、大きな問題のような気がする。

そして、安倍首相は、「政府がナチスを肯定することは絶対ない」と述べたと伝えられている。ナチスに倣う等と政府・首相が述べるとすると、全世界から総スカンである。そんなことはありえないし、さすがの安倍首相も、そこまでは考えていないのかもしれない。でも、ナチスのやり方、議会での可決の方法をまず変えて、その後全権委任法という政府の権力を絶対化する法律を通したやり方に、安倍首相はすでに学んでいるのではないか、という節もある。

例の憲法96条をまず変えて、改憲条件を緩める、というやり方がそれであり、また集団的自衛権を閣議決定するために内閣法制局長官を挿げ替えるというやり方もそうだ。憲法なり、法律解釈なりを自らに都合よく運ぶための条件を変えるのは、まさにナチス的な手法ではないか。

自民党の憲法草案をじっくり読むと、天皇制を国体と仰ぐ全体主義国家像が見えてくる。その点では、麻生財務大臣は、意味不明な表現だったが、真っ正直に本音を漏らしたのかもしれない。

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