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免許更新時に要求される診断書書式 

車の免許更新に際して、地域の公安委員会が、特定の疾患の患者に提出を求める診断書の書式が、ネット上で手に入った。ことらとほぼ同じ書式らしいので、全国共通のようだ・・・ということは、国の公安委員会がこの書式を作ったのだろう。

各々の欄についてのコメントを下記に記すが、全体としての感想:

1)診断書を、可能性の問題を扱うのではなく、オールオアナッシングの結論を記すものとしている。勿論、そのような態度は、医療の現実にはそぐわない。これは診断書ではなく、行政が事務処理するのを容易にする行政のためのメモ程度の意味しかない。

2)分かり難い日本語である。行政の書く文章は、二重否定などは日常茶飯事、分かり難く書くことを旨としているようだ。国民、行政以外の人間に分かりやすく書くことにより、行政の立場が低く見做されると思い込んでいるかのようだ。

3)病気は、個人情報のなかでも特に重要な情報に属する。行政が個人情報をいい加減に扱った事件が思い浮かぶ。はたして、公安委員会は大丈夫なのか。多くの行政担当者が目にすることになるようだが、個人情報保護はしっかりしているのだろうか。仮定の話だが、こうした病気の情報は、保険会社が首から手を出すほどに欲しがる情報だろう。仮定の話だが、そうした保険会社には大体官僚が天下りしている。これも仮定の話だが、そうした官僚と公安委員会やほかの関連行政官とが通じ合って、情報をやり取りする等と言うことは、無いことがないのではないと見込まれはしないのだろうか


以下、診断書書式の一部を引用~~~


3 現時点での症状(運動能力及び改善の見込み)についての意見
 ア 発作のおそれの観点から、運転を控えるべきとはいえない。

このように言い切ることは、難しいということが、行政には分からないのだろうか。このお墨付きが、行政側には欲しいことはよく分かるが、医療現場にこの「断定」を望むのは無理ということだ。その行政がこのようなことを医療に求めるのは、自らが批判されぬための予防線であるとしか思えない。

 イ 「発作のおそれの観点から、運転を控えるべきとはいえない。」とはいえないが、
  6月以内に「運転を控えるべきとはいえない。」と診断できることが見込まれる。


分かり難い日本語。行政って、どうしてこんな文章を書くのだろう。現在は運転を控えるべきだが、半年以内に運転もしても良いと診断できることが見込まれる・・・という意味か。現時点で運転しても良いかどうかの判断が難しいのに、将来においては尚更難しい。
 
ウ 上記以外
(「発作のおそれの観点から、運転を控えるべきとはいえない。」とはいえない。)

上記に同じく。

4 現時点での病状を踏まえた今後の見通しについての意見(3でイに該当する場合の
 み)
 ア 「発作のおそれの観点から、運転を控えるべきとはいえない。」とはいえないが、
  6月( 月)以内に「発作のおそれの観点から、運転を控えるべきとはいえない。」
  と診断できることが見込まれる。


3のイとほぼ同じ内容。6か月を、医師の判断で任意の数値にすることができるだけ。6か月と12カ月で違いがあるのか・・・診断書を書くうえでは相違はない。訊いていることは、本質的に3と同じ。見事な(勿論皮肉・・・分かるよね、行政の方)形式主義。

 専門医・主治医として以上のとおり診断します。     平成  年  月  日
 病院又は診療所の名称・所在地
 担当診療科名
  
 担当医師氏名         

コメント

法律学科卒の私でも意味不明です。どうするとこんなひどい文章になるのでしょうか。

いえいえ、こんなのはまだかわいい方です。条件を漏らさず書くと、あのお役所言葉・文章になるのでしょうが、いい加減分かりやすく書いてもらいたいものですね。

コメント、折角ですので移植しておきました。

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