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原発作業員の置かれた状況 

『世界』10月号に、東京新聞 片山夏子記者が、「福島第一原発作業員 収束しない現場の現実」というルポを記している。その内容の紹介と、私の感想を記す。

原発作業員の方々の多くは、孫請けのような下請け会社に所属している。原発作業員の被ばく許容量は、5年間で100mSv、1年間で20mSvと定められている。被曝量が、この限度を超えると、解雇されることが多いらしい。そのために、一頃問題になった被曝隠しが行われた。作業員の方々は、解雇か、被曝かくしか、という酷い選択を迫られていた、恐らく今でも迫られているのだろう。

2011年12月の野田元首相による、原発事故終息宣言が、作業員の労働環境を悪化させた。この宣言が出て以降、コストを削減する動きが強く、作業員の方の給与が減らされているという。危険手当も減らされている。給与に関しては、被曝の危険の少ない除染作業の作業員の方が良くなっているらしい。それで、現場を良く知るベテランの作業員から現場を去って行く、ということだ。野田首相の終息宣言は、一体何のためだったのか。誰が、どのような意図で、野田元首相に、あのような宣言を出させたのだろうか。現状を反映していないだけでなく、復旧の厳しい現場の労働条件を悪化させていることを我々は理解しなければならない。

福島第一原発の現状は、収束とは程遠く、今後数十年の単位で廃炉に向けて作業を続けなければならない。ロボットを導入する動きもあるようだが、細かい作業になると、やはり人が行わなければならないのだろう。その廃炉作業を担う人々がいなければ、さらに深刻な事態に陥る。危険を背負って、これほど重要な作業に従事してくださる方々の労働環境・条件が今のままで良いはずがない。

あの終息宣言を取り消すこと、作業員の方々の健康管理と労働環境・待遇の改善に取り組むことが、是非とも必要だ。彼らは、日本の将来を左右する大切な仕事を担っていてくださっているのだから。

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