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米国で保険外診療を受けると 

米国で、市民権を持たないある女性が、乳がんの手術をつい最近受けた。私の知り合いである。13年前にも乳がんを患い、その手術は上手く行ったのだ。が、彼女はもう70歳台、どうなるかと心配していたが、とりあえずは、手術は成功した様子だ。

だが、問題が幾つかある。一つは、ESTROGEN受容体陰性の腫瘍であり、その関連での内服薬での治療ができないこと。もう一つ、こちらの方が重大な問題だが、断端のリンパ節に腫瘍細胞が見られるようだ、との病理の迅速診断があったらしい。主治医からは、化学療法が必要になると言われた。

手術の翌日には、歩いて退院をしたそうだ。気丈な方なのでそれも可能だったのかもしれないが、乳がん術後翌日に退院というスケジュールは、アメリカの医療らしい。昔、Eric W6DUが肺がんの手術を受けた時も、確か術後3日程度で自宅に帰されたと聞いた。彼女の場合、Narcoticを貰い、痛みが酷い時に使うように言われたらしいが、便秘や悪心が来る可能性があるからできたら使わないようにと主治医から言われたらしい。術後、2,3日はやはり疼痛対策を主体に、もう少し医療を手厚く受けられる方が、望ましいのではなかろうか。

手術費用は、家族が術前に現金で支払うことで、病院提示額の1/3以下で済んだらしい。保険外診療の場合、こうして支払額を病院側と交渉しなければならないようだ。医師への支払い・病理検査のコストを差し引いても、日本円で100万円近くの支払いになった様子。化学療法も薬代が極めて高価であり、大変なようだ。病気を抱えた患者本人、ご家族にとって、医療費自体の負担もさることながら、こうした交渉は嫌なことだろう。

・・・こうした状況が、日本でもそう遠くない将来実現する。公的保険は、必要最小限の規模となり、私費で支払う医療費がどんどん大きくなるのだ。この方の家族は、どちらかというと裕福な方々に属するので、こうした医療費も支出できるのだろうが、多くの方々にとっては、負担しきれないのではなかろうか。他人ごとではないと思いながら、この方のご家族が説明されることを聞いていた。

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