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人生とは・・・ 

9年前に亡くなった父親。晩年は、私から見ると頑迷になり、私とはあまり上手くいっていなかった。晩年の数年間は病気がちになっていた。最後の入院になったときにも、見舞いに行くと、私には何か強く当たるような対応だった。そして、「これから、泣くんじゃないぞ。」と唐突に私に言った。決して笑顔ではなく、何か強い思いを込めた言葉だった。その意味がよく分からなかった。

今でも、彼の真意は分からない。だが、歳のせいもあるのか、涙もろくなっている自分を時に見出し、彼のその言葉を改めて思い起こす。私が幼かった頃、泣きべそであったのを思い出したのだろうか。それとも、人生のこの時期になって、涙とともに歩むようなことになるのを、自らの人生から知り、それで忠告したのだろうか。

モツレクのLacrimosaを、そしてマタイの終曲を、涙なく聴けぬように、人生は、耐えがたいことの多いものだ。それを父は語っていたのだろうか。今となっては、その真意を尋ねることはできない。人生の先に歩む者として、人生とはそういうものだと言いたかったのだろうか。それを時々思い起こす。

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