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衰退への道 

昨夜、筑紫哲也氏の追悼番組をテレビで観た。彼がメインキャスターをしていたニュース23だったか、よく観ていたことを思い出した。1989年から2008年までだったか・・・。進歩的なジャーナリストだったと改めて思う。

彼の遺した言葉で印象に残っているのが、「この国が、墜ち始めている。」という言葉だ。彼が末期がんに侵されていたことももしかしたら、この言葉を語らせた一つの要因だったかもしれない。が、この国が00年代後半から徐々に墜ちる過程に入り始めたことを、私も感じている。

成熟するという表現も良く聞かれるが、成熟の後に来るのは衰退である。その衰退の過程を、どうやってゆっくりと受容可能な形にもってゆくのかが問題なのだろう。この先に見える衰退を、意識的に、または無意識のうちにみて、戦前への回帰や、マイノリティへの差別・排斥による統合感の人為的な醸成が世の中で行われている、または試みられているのではないだろうか。そうした歪な、衰退の受容は現実から目をそらすことにしか過ぎない。衰退の現実を見つめなければならない。

今の政治と行政は、その衰退をしっかり見つめて施政を施すべきなのに、実態が見えていないようだ。政治は、専ら大企業を優先し、増税した税金もそのために用いる。行政も、衰退の過程への対応を全くしていない。彼らの給与は、大企業を超え、今も出向という形で増え続ける天下りを多く続けている。

あまり暗いことを考えたくはないのだが、やはり、日本がこれから衰退へのソフトランディングをどのようにするかを考えるべきなのではないだろうか。

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